
シラカシとナナミノキって何?基本の特徴を押さえよう
日本の身近な樹木、シラカシとナナミノキ。どちらも常緑樹で、見た目が似ていることもありますが、実はいくつかの大きな違いがあります。
シラカシはブナ科の樹木で、主に関東以西の暖かい地域に多く見られます。葉は厚みがあり、光沢があるのが特徴。どっしりとした幹と丸い葉の形が目印です。
ナナミノキ
このように姿や科の違いから、まずはそれぞれの基本を知ることが大切です。
見た目でわかる!シラカシとナナミノキの具体的な違い
葉の形が一番分かりやすい違いで、シラカシは一枚で厚みがあり光沢のある単葉が特徴です。一方、ナナミノキは名前の通り、小さな7枚の小葉が集まって一つの大きな葉を作る複葉です。
また、幹の特徴も違いがあります。シラカシは樹皮がざらざらで暗褐色ですが、ナナミノキは幹にツヤがあり、比較的滑らかな質感が見られます。
さらに、実の形や付き方も区別のポイントで、シラカシはドングリがつきますがナナミノキはさや果をつけます。
以下の表に主な違いをまとめました。特徴 シラカシ ナナミノキ 科 ブナ科 ウルシ科 葉の形 厚く光沢のある単葉 7枚の小葉からなる複葉 幹の質感 ざらざらで暗褐色 滑らかで光沢あり 果実 どんぐり さや果
生態や利用の違いもチェック!シラカシとナナミノキの役割と魅力
生育環境では、シラカシは比較的耐寒性があり都市部や公園でもよく見られます。一方、ナナミノキは山地を好み、やや湿った環境に適しています。
また、シラカシは家具の材料や炭材として利用されることが多く、その硬くて重い木質が評価されています。一方ナナミノキは木材利用は少なく、主に景観や盆栽としての価値が注目されています。
生態系としての役割では、シラカシのドングリはシカやリスなどの動物の餌になります。ナナミノキの種子も一部の鳥に食べられ、森林の生物多様性を支えています。
このように見た目や生息環境だけでなく、人間の生活や自然界における役割も大きく異なりますので、その違いを知ることはとても面白いですよ。
実はナナミノキの名前にある「ナナ」は7枚の小さな葉(小葉)が集まっていることを指しています。この複葉の形は見た目にも特徴的で、よく観察すると7枚の小葉が手のひらのように広がって一つの大きな葉に見えます。植物の名前に特徴を込めるのは日本の伝統でもあり、こうした呼び名がその植物の構造を教えてくれる面白い例です。だからナナミノキの名前は単なる名前以上に、その木の重要な特徴を表しているんですね。
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