
修了式と卒業式の違いとは?基本的な意味を理解しよう
学校生活の終わりに行われるイベントとしてよく耳にするのが、修了式と卒業式です。どちらも節目を祝う式典ですが、意味や対象が異なります。まずはそれぞれの基本的な意味を確認しましょう。
修了式とは、一年間や特定の課程を無事に終えたことを祝う式典です。たとえば、小学校での3学期の終わりに開かれ、その学年や課程を修了したことを確認し、お祝いする場です。一方で卒業式は、学校や教育課程を完了して、その学校を正式に離れることを祝う式典です。
つまり、修了式は「ある一段階を終えたこと」を祝うのに対し、卒業式は「学校や教育段階の最終的な修了」を祝います。
例えば、中学校に進級する時には修了式があり、中学を終えて高校へ進む時には卒業式があります。
このように、修了式は一段階の区切りを祝う式、卒業式は最終的な卒業を祝う式として区別されているのです。
修了式と卒業式の違いを表で比較!特徴をわかりやすく紹介
さっそく、修了式と卒業式の違いを比較するために表を使って整理しましょう。これで一目で両者の違いがわかります。
項目 | 修了式 | 卒業式 |
---|---|---|
対象者 | 学年や課程を修了した学生 | 学校の卒業生(最終修了者) |
目的 | 1年間や特定課程の修了を祝う | 学校や過程の最終修了を祝う |
式典の雰囲気 | 比較的簡素で短時間 | 正式で厳かな雰囲気、時間も長い |
参加者 | 主にその学年の生徒と教員 | 学校全体、生徒の家族や関係者も参加 |
時期 | 学年末(3学期または特定課程終了時) | 学年末、最終学期の最後 |
表のように、修了式は進級や課程終了の区切り、卒業式は学校の最終修了を祝うことが特徴です。
たとえば、小学校では6年生の修了式は3月の学期末で行われますが、卒業式は6年生が小学校を正式に去るときに行われます。それぞれの式の持つ意味と雰囲気も異なっています。
なぜ修了式と卒業式を分けるのか?その役割と意味を考える
修了式と卒業式をわざわざ分ける理由には、子どもたちの成長や教育の区切りを大切にする意味があります。
修了式は、1年間の学習や活動の成果を認め、その達成感を味わう場です。これにより生徒は「一区切りついた」という意識を持ち、次の学年への準備がスムーズになります。
一方で卒業式は、長期間通った学校生活の終了を祝う重要な節目。
学校を卒業する生徒の努力や成長を称え、新たなステージへの門出を盛大にお祝いします。卒業式には保護者や地域の人も参加し一体感が生まれます。
両者の区別は、子どもたちが成長過程のそれぞれの段階をしっかり感じ取るためにとても大切なのです。
さらに、修了式は進級・進学のモチベーションアップにもつながるため、教育現場で欠かせないイベントとして位置づけられています。
修了式と卒業式の違いにおいて、意外と知られていないのが“修了式の簡素な雰囲気”です。多くの人は豪華なセレモニーを想像しますが、実際には修了式は短時間で行われることが多く、簡単に終わることも。これは、修了式があくまで“1年の区切り”を示すものであり、卒業式のような人生の大きな節目とは違うためです。この違いを知ると、学校の行事がなぜ分かれているのか、より深く理解できます。
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