
一般入試と全学部統一入試の基本的な違いとは?
大学入試には、さまざまな種類がありますが、中でも一般入試と全学部統一入試は多くの受験生が経験する方法です。
一般入試は、大学や学部ごとに試験の日程や内容が異なる入試のことを指します。つまり、各学部が独自に入試を実施しているため、複数の学部を受験する場合はそれぞれの試験日程に合わせて受験する必要があります。
一方、全学部統一入試は、大学全体で1回の試験を実施し、その結果で全ての学部への合否判定を行う方法です。
この方式では、試験の日程が1回のみで済むため、受験生の負担が軽減されるという特徴があります。
簡単に言うと、一般入試は学部ごとに別々の試験、全学部統一入試は大学全体で1回の試験で合否を決める仕組みと覚えておきましょう。
一般入試と全学部統一入試のメリット・デメリット
一般入試のメリット
・複数の学部を受験できるため、希望の学部を多く受けられる
・学部ごとに試験内容が異なるため、自分に合った試験を選べる可能性がある
一般入試のデメリット
・試験日程が分かれているため体力的・精神的負担が大きい
・スケジュール管理が難しい場合がある
全学部統一入試のメリット
・試験が1回で済むため負担が軽い
・試験のスケジュール調整が不要で効率的
・複数の学部への出願が比較的簡単
全学部統一入試のデメリット
・試験科目が統一されている場合が多く、得意科目を活かしにくいことがある
・希望学部の特色を反映しづらい場合がある
下記の表で主な違いを見ていきましょう。
ポイント | 一般入試 | 全学部統一入試 |
---|---|---|
試験回数 | 学部ごとに複数回 | 大学全体で1回 |
試験内容 | 学部ごとに異なる | 共通問題が多い |
受験負担 | 高い | 低い |
複数学部の受験 | 可能だが日程調整が必要 | 容易 |
特色の反映 | 反映しやすい | 反映しにくいことも |
どちらを選ぶべき?受験戦略のポイント
どちらの入試方式を選ぶかは、自分の得意科目や志望学部の特色、体力やスケジュールの管理力によって変わります。
例えば、勉強した科目や分野に自信があり特定の学部で勝負したい場合は、学部ごとに内容が細かく違う一般入試が向いています。
逆に複数の学部を受けて合格の可能性を広げたい人や、試験日程の負担を減らしたい人は、全学部統一入試を選ぶことが多いです。
また、大学や学部によっては全学部統一入試でしか受験できない場合もあるので、志望校の入試制度をよく調べておくことが重要です。
受験前に模擬試験や過去問題を通じて自分に合った方法を見つけ、戦略を立てましょう。
「全学部統一入試」という言葉を聞くと、受験生にとってとても便利な制度のように思えますよね。でも、この制度にはちょっとした裏話があります。統一試験は全ての学部で同じ内容の試験を使うことが多いので、実は学部ごとの専門的な問題が少なく、得意な分野を活かせない場合もあるんです。だから、腕に自信がある科目がある受験生は、一般入試の方が挑戦しがいがあるかもしれません。こうした事情から、どちらの方式が良いかは受験生ひとりひとりの得意不得意と相談しながら決めることが大切なんですよ。