
HSコードとTARICコードの違いを理解しよう!
輸出入の仕事をするとき、よく出てくる言葉に「HSコード」と「TARICコード」があります。どちらも商品の分類に関係するコードですが、意味や使い方が違います。ここでは中学生でもわかるように、両者の違いを詳しく説明します。
まず、HSコードとは「Harmonized System(調和システム)」の略で、世界共通の品目分類番号のことです。このコードは世界のおよそ200ヵ国以上で使われており、商品の種類を識別して、関税や輸出入手続きをスムーズにするために使われています。
一方、TARICコードは欧州連合(EU)独自の品目分類番号で、HSコードをもとにEUがさらに細かく規定を加えたコードです。つまり、HSコードにEU特有の規制や関税措置を反映させたものがTARICコードと言えます。
HSコードの特徴と役割
HSコードは国際的に標準化されている6桁の番号で構成されており、さらに各国が独自の細かい番号(最大10桁)を付け加えています。
例えば、「0901.21」はコーヒー(関連記事:アマゾンの【コーヒー】のセール情報まとめ!【毎日更新中】)豆の一部を表します。このコードを使うことで、税関や通関業者は商品が何かをすぐに理解でき、間違いや不正を防げます。
HSコードの特徴は以下の通りです。
- 世界どこでも共通の6桁コード
- 商品の大きな分類から細かい分類まで整理
- 国際取引や関税計算に不可欠
HSコードなくして貿易は成り立ちません。
TARICコードの特徴と役割
一方、TARICコードはHSコードの上により詳細な分類や規制を加えたコードです。EU加盟国間の貿易や輸入において使われます。
TARICコードは最大10桁で、HSコードの6桁に4桁を足して、EUごとの特別な扱いや税率、禁輸措置などを反映しています。
例えば、同じ商品でもEUでは特別な関税がかかる場合、その情報がTARICに含まれます。
TARICコードの特徴は下記の通りです。
- HSコードをベースにEU特有の規制を追加
- EU加盟国での関税や規制の管理に活用
- 輸入に関する特別措置や免税などの情報を含む
これにより、EU内の貿易管理が円滑になります。
HSコードとTARICコードの違いを表で比較
項目 | HSコード | TARICコード |
---|---|---|
意味 | 国際共通の品目分類コード | EUが独自に拡張した品目分類コード |
桁数 | 基本6桁(国ごとに最大10桁) | 最大10桁(HSコード6桁+4桁拡張) |
使用範囲 | 世界約200国 | EU加盟国限定 |
目的 | 商品の分類・関税算出 | EUの特別規制や関税措置の反映 |
規制の反映 | 基本的になし | 特別措置、禁輸、免税等を含む |
まとめ:輸出入業務で重要なポイント
HSコードは国際貿易の基本となる品目分類コードであり、TARICコードはEUでさらに細かい規制を加えた拡張コードです。輸出入業務では、商品の種類を正確に把握し、それぞれのコードを使い分けることがとても大切です。
例えば、日本からEU諸国に商品を輸出する際は、HSコードをもとにTARICコードを確認して、必要な関税や規制をチェックしましょう。これにより、スムーズな通関やトラブル回避ができます。
世界の貿易ルールを理解し、HSコードとTARICコードを正しく使うことで、輸出入がもっと簡単で安心になるはずです!
HSコードについて話すと、実は世界の約200ヵ国で使われているすごいルールなんです。商品を数字だけで分けるって一見かたくて難しそうだけど、想像してみてください。大好きなお菓子も、本も、ゲーム機も全部“コード”で仲間わけされているんですよ。これがあるから国と国が商品をやりとりするときに、"これ何?"って混乱しなくて済むんです。面白いのは、国ごとに独自の数字をさらにくっつけて、もっと細かく分類できるようにしていること。まさに世界共通言語の品物バージョンなんですね!
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