
売上高経常利益率と経常利益率の基本的な違いとは?
企業の経営状態を理解するときに使われる指標として、「売上高経常利益率」と「経常利益率」があります。これらは似た名前なので混同しやすいですが、それぞれ違った意味を持つ大事な指標です。
まず、「経常利益率」とは、会社が本業や副業(関連記事:在宅で副業!おすすめ3選!【初心者向け】)で継続的に稼いだ利益(経常利益)を基にした利益率のことを指します。
一方「売上高経常利益率」は、売上高に対する経常利益の割合を表し、売上に対してどのくらいの利益が出ているか、つまり企業の収益性を示す指標です。
つまり、経常利益率は利益そのものの割合、売上高経常利益率は売上高との関係で利益をみる数字です。この違いを理解することが、企業の経営状態を正しく知るには欠かせません。
売上高経常利益率と経常利益率の計算方法と具体例
ではそれぞれの具体的な計算式を見てみましょう。
- 経常利益率=(経常利益 ÷ 総資産)×100(%)
※総資産に対し企業がどれだけ利益を出しているかを示します - 売上高経常利益率=(経常利益 ÷ 売上高)×100(%)
※売上高に対しどのくらい利益が上がっているかを分かりやすく示します
たとえば、ある会社の売上高が1億円、経常利益が1000万円だとしましょう。売上高経常利益率は
となり、売上高の10%が経常利益であることがわかります。
一方、経常利益率は総資産の規模も関係するため、資産がたくさんある場合は数値が変わります。
このように、売上高経常利益率は売上に対する利益の割合を簡単に比較でき、経常利益率は資産運用の効率を見る目安として活用されます。
売上高経常利益率と経常利益率の違いがわかる比較表
ここで、両者の違いを簡単にまとめた表をご覧ください。
指標名 | 計算式 | 意味 | 活用例 |
---|---|---|---|
売上高経常利益率 | 経常利益 ÷ 売上高 × 100% | 売上に対してどれだけ利益がでているかを示す | 企業の収益性比較や利益率改善の目安 |
経常利益率 | 経常利益 ÷ 総資産 × 100% | 資産全体に対してどれだけ利益が生まれているかを示す | 資産運用の効率性評価や経営の健全性確認 |
この表からも分かる通り、両者は「利益率」として似た役割を果たしますが、売上高基準か資産基準かで見方が異なるため、目的に応じて使い分けることが重要です。
まとめ:どちらを使うべき?目的に合った指標の選び方
営業やビジネスの現場では、企業の利益状況をさまざまな角度から分析する必要があります。
その中で、売上高経常利益率は営業活動の利益率の目安として、また経常利益率は資産運用の効率性や会社全体の健全性を見る際に使われる指標です。
たとえば、小売業など売上高の多さが重要な業種では売上高経常利益率が重視されます。一方、資産を多く持つ不動産や製造業では経常利益率で経営の効率を評価することがあります。
これらを理解して活用すれば、企業の財務状況をより明確に把握できるようになります。
売上高経常利益率も経常利益率も、どちらも企業分析に欠かせない重要な指標です。
ぜひ違いを押さえた上で、あなたのビジネスや学習に役立ててみてください。
売上高経常利益率って、聞くと難しそうですが、実はなかなか面白い指標なんですよ。例えば、売上高が同じでも経常利益率が違う会社は、どれだけ効率よく売上から利益を出しているかがわかります。売上増えても利益がほとんど増えない会社は、売上高経常利益率が低いということ。つまり、売上の数字にばかり注目しがちですが、その売上からきちんと利益を得られているかが経営の質を左右するんですね。だから、この指標を知ることはビジネスの勉強にとても役立ちます。中学生でも、ちょっとした商売ゲームをするときに意識してみると面白いかもしれませんね!
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