
トーンと彩度って何?色の基本を理解しよう
色の世界にはいろいろな言葉があって、トーンや彩度もそのひとつです。
でも、この二つは似ているようで実は違う意味を持っています。
まずはそれぞれの意味から見ていきましょう。
彩度は色の鮮やかさや濃さを表す言葉で、色がどれだけ鮮明か、もしくはくすんでいるかを示します。
例えば、赤色でもビビッドな真っ赤な色は彩度が高く、薄いピンクのようなくすんだ色は彩度が低いと言えます。
一方、トーンは色の明るさや暗さ、そして彩度の変化を含んだ色の雰囲気を表します。
トーンは色の表情とも言え、例えば『暖かいトーン』や『落ち着いたトーン』のように色の感じ方に関わります。
彩度とトーンの違いを詳しく解説
彩度は簡単に言うと「色の鮮やかさ」。
彩度が高いほど、色がはっきりと目立つ鮮やかなものになります。
逆に低いとグレーがかったくすんだ色合いになります。
これに対し、トーンは色の明るさ(明度)と彩度のバランスを指します。
明るさが変わると色のイメージも大きく変わり、同じ赤でも明るいトーンなら元気なイメージ、暗いトーンならシックな印象になります。
トーンは彩度だけでなく明度の調節も含むため、色の使われ方の幅を大きく左右します。
以下の表でトーンと彩度の違いをまとめました。
トーンと彩度を知って色彩デザインを楽しもう
イラストや写真、ファッション、インテリアなど、さまざまな分野で色は大きな役割を果たします。
トーンと彩度を理解すると、色をただ選ぶだけでなく、色で伝えたいイメージや感情をコントロールすることができるようになります。
例えば、子供向けの明るく元気なデザインには彩度が高く明るいトーンの色が似合います。
逆に落ち着いた雰囲気を出したいときは、彩度をやや落として暗めのトーンを使うと効果的です。
色彩を工夫することで作品や空間の印象がぐっと変わるため、今回のトーンと彩度の違いを覚えて役立ててみてください。
「彩度」は色の鮮やかさを表しますが、実は私たちが感じる色の印象はそれだけでは決まりません。
たとえば、赤は高い彩度だとビビッドで目立つ色になりますが、同じ赤でも明るさや暗さが変わると全く違う印象に。
これはトーンの影響です。
だから絵を描くときやデザインでは、彩度だけでなくトーンも調整することで、より深い色の表現ができるんですよ。
彩度が高い色ばかり使うと派手になりすぎるので、トーンの調整はとても重要なんです。
次の記事: 対照色と補色の違いとは?色彩の基本をわかりやすく解説! »