
ケルビンとルクスって何?基本をおさらいしよう
光について話すときに出てくるケルビンとルクスという言葉。聞いたことはあっても、何が違うのかよくわからない人も多いのではないでしょうか?
簡単に言うと、ケルビンは光の温度(色味)を表し、ルクスは明るさ(光の強さ)を表します。
例えば、白熱電球は赤っぽい光でケルビン数が低め、蛍光灯は青白い光でケルビン数が高めになります。一方、ルクスはお部屋の明るさや日光の強さを表す単位です。
ここからはもっと詳しく、ケルビンとルクスの性質や用途について説明していきます。
ケルビンとは?光の色味や温かさを示す単位
ケルビン(K)は温度を表す単位の一つで、光の色温度を表します。色温度とは、光の色の見た目のこと。
例えば、夕焼けの赤っぽい光は低いケルビン値(約2000K〜3000K)で、青空の太陽光は高いケルビン値(約5000K〜6500K)です。
つまり、ケルビンが低いほど暖かみのある赤系の色、ケルビンが高いほど涼しげな青白い色の光になります。
例えば、普通の電球は約2700Kで、温かいオレンジ色っぽい光です。
パソコンの画面や蛍光灯は約5000K〜6500Kで、青白い光に近い感じです。
ケルビンは明るさではなく、光の色味(質)を示す単位なので、明るさの強さがどうかは関係ありません。
ケルビンが低くても明るい光はありますし、高くても暗い光もあります。
ルクスとは?光の明るさを測る単位
ルクス(lx)は照度の単位で、ある場所の明るさを表します。例えば部屋の中がどれくらい明るいかを測るときに使います。
1ルクスは1平方メートルあたりに1ルーメン(光の量)が当たっている状態です。
太陽の直射日光では約100,000ルクス、曇りの日は約10,000ルクス、室内の明かりは100~500ルクス程度といわれています。
つまりルクスは光の強さや明るさの指標で、見える明るさの感覚に関係します。
ケルビンが光の色味を表すのと違い、ルクスはどれだけ明るい光かを示す数値です。
明るい場所ならルクス値が高く、暗い場所なら低くなります。
ケルビンとルクスの違いを表にまとめてみた
ここで両者の違い、特徴をわかりやすく表にまとめます。
項目 | ケルビン (K) | ルクス (lx) |
---|---|---|
意味 | 光の色温度(色味) | 光の照度(明るさ) |
単位 | 温度の単位(絶対温度) | 照度の単位(面積あたりの光量) |
示すもの | 光の色合い(暖かい光、涼しい光) | 光の強さ・明るさ |
数値の範囲 | 約1000K〜10000K以上 | 0 lx 〜 非常に高い値(太陽光約100,000 lx) |
日常の例 | 電球の色や蛍光灯の色 | 室内や屋外の日の明るさ |
まとめ:ケルビンとルクスは役割が違う光の単位
今回のポイントはケルビンとルクスは全く違う意味を持つ単位ということです。
ケルビンは光の色味や暖かさを、ルクスはその光の明るさを表します。
もし光の雰囲気や種類を知りたいならケルビンを見て、光の明るさを調べたいならルクスを見ましょう。
どちらも照明選びや写真撮影、映像制作などでとても大切な知識です。
理解して使い分けられると、光の扱いがぐっと楽になりますよ。
ぜひこの記事を参考に、ケルビンとルクスの違いをしっかり押さえてみてください!
ケルビンという言葉は光の色を表す単位ですが、実は絶対温度という物理単位と同じ名前なんです。光の色温度を温度で表すのは少し不思議ですよね。でもこれは、黒体放射という物体が温まるほど光の色が変わる性質からきています。だからケルビン数が低いと赤っぽく、高いと青っぽい光になるんです。ケルビンには科学の面白さが隠れていて、光を見る目も変わるかもしれませんよ。
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