
御影石と花崗岩って何?基本の違いをわかりやすく説明
まずは、御影石(みかげいし)と花崗岩(かこうがん)の基本についてお話しします。
花崗岩とは火成岩の一種で、地中深くでマグマがゆっくり冷えて固まったもの。主成分は石英・長石・黒雲母などで、硬くて丈夫な岩石です。
一方、御影石はこの花崗岩のうち、特に建築用として加工された石の名前。つまり、御影石は花崗岩の一種で、主に日本で使われる俗称のようなものです。
つまり「花崗岩」は岩石の種類、「御影石」はその花崗岩を使った石材商品名という関係になります。特徴や使い方に少し違いがあるため、続いて詳しく見ていきましょう。
見た目や質感の違いは?御影石と花崗岩の特徴を具体的に比較
次に、見た目や質感に関するポイントを説明します。
花崗岩は自然の岩石なので、色や模様は採れる場所や種類によってかなり違います。主に淡いピンク色やグレー、白色が多いですが、まれに黒っぽいものもあります。
御影石は花崗岩の中でも特に均一な色合いや粒子の細かさを求められ、加工しやすいのが特徴です。光沢感があり、硬さも耐久性も高いので、建築や墓石、カウンタートップなどに人気です。
以下の表で特徴を整理します。項目 花崗岩 御影石 定義 火成岩の一種の天然石 花崗岩を加工した建築用石材の呼び名 色・見た目 多様で天然の模様が多い 均一でツヤのある仕上がりが多い 硬さ・耐久性 非常に硬く丈夫 同じだが加工しやすいものが多い 用途 自然石として研究・工芸品など 建築材、墓石、床材、カウンター
用途や価格面での違いは?どんな場所に使われるのか
最後に、御影石と花崗岩の用途や価格についても見てみましょう。
一般に花崗岩は自然石として採取され、そのまままたは粗く加工されて工芸品や調査、標本などさまざまな分野に使われますが、建築に使う場合には加工された石材として販売されます。
御影石は花崗岩の中でも特に品質が安定しており、加工もしやすいため建築資材として人気です。庭石、墓石、床材、厨房のカウンターまで幅広く使用されます。
価格は場所によって違いますが、御影石は加工費や流通コストが加わるため、同じ花崗岩でもやや高めになることが多いです。
まとめると、花崗岩は岩石の種類、御影石はその中の加工製品であり、用途や見た目品質が違うということです。
この違いを知っておくと、建築材料や石材の選び方がグッとわかりやすくなりますよ!
御影石は実は花崗岩の一種ですが、名前の由来が面白いんです。元々は兵庫県の御影地域で採れた石材を指していて、その名前が全国的に広がりました。だから御影石というと日本の伝統的なイメージもあるんですよね。鉱物としての花崗岩は世界中にありますが、『御影石』は特に日本の建築文化と深く結びついている言葉なのです。
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