
ガムテープとスリオンテープの基本的な違いとは?
日常生活でよく目にする「ガムテープ」と「スリオンテープ」。この二つは名前が似ていますが、実は用途や特徴が大きく異なります。
まず、ガムテープは紙基材にゴム系の接着剤を使ったテープで、粘着力が強くて丈夫です。別名「布テープ」とも呼ばれ、包装や引越し、荷物の補強などに幅広く使われています。
一方、スリオンテープは主に建築現場などで使われる、熱可塑性樹脂の基材を使った粘着テープです。耐水性や耐候性が高く、屋外での作業に適しています。
つまり、ガムテープは「汎用性の高い布製テープ」、スリオンテープは「専門性の高い耐候性テープ」と覚えておくと分かりやすいです。
ガムテープとスリオンテープの特徴を比較してみよう
次にそれぞれのテープの特徴を詳しく比較してみましょう。
ポイント | ガムテープ | スリオンテープ |
---|---|---|
基材 | 布や紙 | 熱可塑性樹脂(塩ビやポリエチレン) |
粘着剤 | ゴム系 | アクリル系(耐候性に優れる) |
耐水性 | 低い | 非常に高い |
強度 | 強いが伸縮性もある | 高くて丈夫 |
用途 | 包装、梱包、補強一般 | 屋外作業、仮設工事、配管保護 |
このように、ガムテープは軽作業や日常使いで便利ですが、水や紫外線に弱いため屋外や長期仕様には不向きです。反対にスリオンテープは水や紫外線に強いため、外での作業やしっかりした補強が必要な時に向いています。
実際の使い方と選び方のポイント
それでは、どのようにしてガムテープとスリオンテープを使い分ければいいでしょうか?
まず、引越しや荷物の梱包、ちょっとした補強はガムテープが最適です。柔軟性があり、手でカットしやすいことも利点です。
一方で、外で長時間使うテープや、配管や仮設工事など専用の保護作業ではスリオンテープが活躍します。耐水性や耐候性が優れているので、雨風にさらされても剥がれにくいです。
選ぶ際は使う環境や必要な強度、耐久性を考慮すると良いでしょう。
ピックアップ解説
スリオンテープは建築現場でよく使われるテープですが、実は粘着剤の種類がすごく工夫されているんです。アクリル系の粘着剤は紫外線や雨に強くて、長時間屋外に晒されても剥がれにくいのが特徴。
それに比べてガムテープのゴム系は粘着力こそ強いものの、水に弱くて屋外には向かないことも多いんです。こうした粘着剤の違いが、使い分けの大事なポイントになっています。