
ショートとは何か?基本の説明
ショートは、正式には「短絡(たんらく)」と言い、電気の通り道が本来のルートではなく別の経路で繋がってしまう現象です。
例えば、電線の被覆(ひふく・絶縁体)が傷ついて、2つの電線が直接つながってしまうと、電流が一気に流れてしまい、電気器具が壊れたり火事の原因になったりします。
ショートは一箇所で電気がショート(短絡)し、大きな電流が流れてしまうから危険です。
簡単に言うと、電気の道が間違ったショートカットをしてしまうイメージです。
漏電とは何か?基本の説明
漏電(ろうでん)とは、電気が本来流れるべき場所以外に流れ出してしまう状況です。
たとえば、電線の絶縁が悪くなり、電気が地面や金属ケースなどに流れてしまうことを言います。
漏電は電流が外に漏れてしまうので、感電の危険や火災の原因になることがあります。
漏電は静かにじわじわと電気が漏れているイメージで、気づきにくいことも多いです。
ショートと漏電の違いを一覧表で比較
ポイント | ショート(短絡) | 漏電 |
---|---|---|
意味 | 誤ったルートで電流が急激に流れる状態 | 電流が本来の回路外へ漏れてしまう状態 |
原因 | 線が直接つながるなどの物理的接触 | 被覆の破損や絶縁不良などから電流が漏れる |
発生状況 | 短時間で大量の電流が流れる | 少しずつ電流が漏れる |
危険性 | 火災・機器破損のリスクが高い | 感電や火災のリスクがあるが気づきにくい |
感知方法 | ヒューズやブレーカーがすぐ切れる | 漏電遮断器(ELB)が作動する |
ショートや漏電が起きた時の対策と予防方法
1.すぐに電気を切る
ショートや漏電が疑われる場合は、まずブレーカーを切って電気を止めてください。
2.専門家に点検を依頼する
素人が直そうとすると危険なので、電気工事の資格がある専門家にチェックしてもらいましょう。
3.定期点検とメンテナンス
古い配線や電気器具の点検をこまめに行うことで、不具合を未然に防げます。
4.漏電遮断器(ELB)の設置
漏電を検知し、電気を即座に止められるので非常に効果的です。
まとめ:ショートと漏電の違いを理解して安全に過ごそう
ショートと漏電はどちらも電気のトラブルですが、
ショートは電気が誤って短い道で大電流が流れ、漏電は電気が外に漏れることです。
どちらも危険ですので、日ごろから電気の状態をチェックして、問題があれば専門家に相談するのが一番の安全策です。
ショートという言葉は『短絡』と書きますが、わかりやすく『電気が間違った近道をしてしまう』って思ってもらうと良いんです。面白いのは、電気の流れる道が短くなるから『ショート』なのですが、実際はすごく危険で、電気の道が壊れたおかげで一気に大きな電流が流れるんですよ。だから、家のヒューズやブレーカーはこの『ショート』を検知してすぐ電気を止めてくれるんです。身近な言葉だけど、ちゃんと意味を知ると電気の仕組みの面白さが感じられますね。
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