乳児院と児童相談所とは？ 基本をしっかり理解しよう
まず、乳児院と児童相談所は子どもたちの福祉に関わる施設や機関ですが、その役割や目的は大きく異なります。
乳児院は、保護者がいない、または育てられない乳幼児を一時的または長期間にわたって預かり、養育する施設です。主に乳児（0歳〜おおむね2歳）を対象にしています。ここでは愛情を持って日常生活を支え、心身の発達を助けることが重要視されています。
一方で、児童相談所は地域に設置されている公的機関で、子どもに関わるさまざまな問題の相談や支援を行う場所です。例えば虐待の通報があった場合の調査や、その後の保護・援助を担当しています。
つまり、乳児院は子どもを実際に育てる施設であり、児童相談所は問題に対応する窓口や調査・支援機関と言えます。
両者の具体的な役割と機能の違い
次に、乳児院と児童相談所の役割や機能を詳しく比較します。
ding="8" cellspacing="0">| 施設・機関名 | 主な対象 | 役割 | 機能・特徴 |
|---|
| 乳児院 | 主に0歳から2歳の乳幼児 | 乳幼児の一時的または長期的養育
愛情をもった生活支援 | 保護者不在や育児不能な乳児を預かる
専門スタッフによる成長援助
家庭への復帰や養子縁組も支援 |
| 児童相談所 | 18歳未満のすべての児童 | 虐待などの相談・通報受付
調査、保護、指導、援助 | 虐待の早期発見と防止が重要
児童福祉法に基づいた行政機関
必要に応じて家庭訪問や調査 |
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このように、乳児院は子どもを預かり育てる場所、児童相談所は問題解決を担う行政の相談窓口です。
また児童相談所は、乳児院に子どもを入所させる場合の調整や判断も行うことがあります。
利用方法や利用対象の違いと利用の流れ
乳児院や児童相談所を利用するときの流れや対象者について考えてみましょう。
児童相談所は子どもに関わる困りごとがあれば、誰でも相談できます。親自身も学校や地域の大人も、虐待の疑いがあれば通報可能です。相談後に必要と判断されると、調査や子どもの一時的な保護が行われます。
乳児院は児童相談所の判断や家庭裁判所の許可を経て、保護が必要な乳幼児を預かります。直接個人が申し込むことはほとんどありません。
利用までの代表的な流れは以下の通りです。
- 地域の方や親から児童相談所に相談・通報
- 児童相談所が調査や面談、家庭訪問を実施
- 保護が必要と判断された場合、子どもの一時保護や乳児院入所の調整
- 乳児院での養育や必要な支援が行われる
このように児童相談所が子どもを支援する窓口として機能し、乳児院は養育の専門施設として働くことが大切なポイントです。ピックアップ解説「児童相談所」と聞くと、子どもにトラブルがあったときの相談窓口と思いがちですが、実はとても幅広い役割をもっています。
たとえば、ただの相談だけでなく、児童虐待の通報を受けたら調査に入り、その子どもの安全を守るためにすばやく対応します。
さらに、里親制度や乳児院への入所手続きの調整もしているんです。だから児童相談所は、子どもを守る「頼れるおまわりさん」のような存在といえますよね。
日常生活で困ったことを相談できるだけでなく、命を守るためのセーフティーネットとして、なくてはならない場所なんです。
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