メタンガスと天然ガスの違いとは？わかりやすく解説！

メタンガスと天然ガスの基本的な違いとは？

メタンガスと天然ガスはよく混同されがちですが、メタンガスは天然ガスの主成分のひとつです。天然ガスは地下にたまったガスの混合物で、主にメタンが70～90％、他にエタン・プロパン・二酸化炭素などが含まれています。

メタンガスは化学的にはCH4という単純な分子で、天然ガスの中で一番多く含まれているため、天然ガスのエネルギーの中心となっています。

つまり、メタンガスは天然ガスの一部、一方で天然ガスは複数のガスが混ざったものと覚えておくとわかりやすいです。

メタンガスと天然ガスの利用用途の違い

メタンガスはそのままではあまり流通しませんが、天然ガスとしてエネルギー用途に広く使われています。例えば、家庭のガスコンロや暖房、工場の燃料として利用されています。

天然ガスは液化して運ばれることも多く、LNG（液化天然ガス）としてエネルギー源になり、石油よりも環境負荷が少ないクリーンな燃料とされています。

一方で純粋なメタンガスは、化学工業の原料としてメタノール合成やアンモニア合成、燃料電池の一部にも使われています。用途に応じて使い分けられています。

メタンガスと天然ガスの性質・成分の比較表

項目	メタンガス	天然ガス
主成分	CH4（メタン）	メタン70～90％ + エタン・プロパンなどの混合物
物理状態	無色無臭の気体	気体（液化も可能）
用途	化学原料、燃料電池	家庭燃料、工業燃料、LNG
環境負荷	二酸化炭素排出は燃焼時に発生	石油に比べてCO2排出が少なくクリーン