
パイン材とラワン材って何?木材の基本を押さえよう
パイン材とラワン材は、家具や建築材料などに使われる代表的な木材の種類です。
どちらも木材として多くの場面で見かけますが、実は性質や特徴、使い方に大きな違いがあります。
まずは両者の木材の基本となる特徴から見ていきましょう。
パイン材は一般に「松(まつ)」の木から取り出される針葉樹の一種です。
軽くて柔らかいのが特徴で、加工がしやすいため家具や内装材、DIYに使われることが多いです。
また節(ふし)がある木目が美しく、温かみのある雰囲気を作りやすく、北欧風やカントリー調のインテリアにも人気があります。
一方、ラワン材は主に東南アジアに生えている「ラワン」という広葉樹から採られる木材です。
こちらは比較的硬く、重い木材で耐久性が高いのが特徴です。
表面は滑らかで均一な色合いが多く、家具や建具、合板として多用されています。
このように、パイン材は軽く柔らかい、ラワン材は重く硬いという違いから、その用途も変わってきます。
パイン材とラワン材の違いを表で比較!特徴とメリット・デメリットを整理
以下の表でパイン材とラワン材の主な違いをまとめました。
ぜひ参考にしてください。
項目 | パイン材 | ラワン材 |
---|---|---|
木の種類 | 針葉樹(松) | 広葉樹(東南アジア産) |
硬さ | 柔らかめ | 硬い |
重さ | 軽い | 重い |
色合い | 明るく、節が多い | 赤みのある茶色で均一 |
加工のしやすさ | 加工しやすい | 加工にはやや技術が必要 |
耐久性 | やや低め(傷つきやすい) | 高い(丈夫で長持ち) |
主な用途 | 家具、内装、DIY | 家具、建具、合板 |
このようにパイン材は軽く扱いやすい反面、傷がつきやすく耐久性は低めです。
一方ラワン材は重くて硬いですが、耐久性があり長く使いたい家具に向いています。
またラワンは合板に使われることも多く、コストパフォーマンスにも優れています。
この違いを知ることで、自分の使いたい目的に合わせた木材選びがしやすくなりますね。
パイン材とラワン材の使い分け方と選ぶポイント
では、実際の家具やDIYの場面でどちらを選べばいいのか、ポイントをまとめます。
- もし軽くて加工しやすい木材が欲しいなら、パイン材がぴったりです。
子ども部屋の机や棚、手軽なインテリア作りに向いています。 - 硬くて丈夫な素材が必要な場合はラワン材がおすすめです。
長持ちする家具やしっかりした建具に使うと良いでしょう。 - また、見た目の好みも大切。
パイン材の節ありの木目が好きな人もいれば、ラワン材の均一で温かみのある赤茶色が好きな人もいます。 - 価格も考慮しましょう。
同じ大きさならパイン材の方がやや安い傾向があります。
これらのポイントを踏まえて、自分の求める仕上がりや使い方に合った木材を選んでください。
インテリアやDIYの材料として知っておくと失敗が減り、納得のいく作品が作れますよ。
パイン材の節(ふし)は、木の枝が生えていた跡のことで、家具や建具に独特の味わいを与えます。
節がある木は一見“傷”のように見えますが、日本の伝統的な木工では、この節を活かしたデザインも多いんです。
なのでパイン材の節が多いのは、自然の木ならではの美しさと考えるとおもしろいですよね。
節を活かすか避けるかで、家具の雰囲気もずいぶん変わってきます。
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