一酸化炭素と炭素とは?基本の違いを理解しよう
私たちが日常生活で聞く「一酸化炭素」と「炭素」は、名前が似ているため混同しやすいですが、全く違う性質を持つ物質です。まずはそれぞれの基本を知っておきましょう。
一酸化炭素は「CO」という分子で、炭素(C)と酸素(O)が1つずつ結合した化合物です。これは色も臭いもない気体で、燃焼時や不完全燃焼の際に発生します。一方、炭素は元素の名前そのもので、鉛筆の芯や炭、ダイヤモンドなど形を変えて存在しています。
言い換えると、一酸化炭素は炭素と酸素がくっついた化合物であり、炭素は元素として単独で存在するものです。これがまず根本的な違いとなります。
それではさらに詳しい性質や使われ方の違いについて見ていきましょう。
一酸化炭素と炭素の物理的・化学的特徴の違い
まず一酸化炭素(CO)は、無色無臭の気体であります。空気より少し軽く、人間が気づかずに吸い込んでしまう危険性があります。
化学的には炭素と酸素が1:1で結合した分子で、不完全燃焼の産物としてよく知られています。
無機化合物であり、非常に毒性が強いことから「死のガス」とも呼ばれます。
一方、炭素(C)は元素の1つで、黒鉛、ダイヤモンド、フラーレンなど様々な形(同素体)をとります。
無臭、固体、かつ非常に多様な形態を持ち、生物の身体の基礎をつくる重要な元素の一つです。
化学的には4価の元素で、多くの他の元素と結合し、有機化合物の中心として存在しています。
以下の表で両者の大きな違いをまとめてみました。
able border="1">特徴 | 一酸化炭素 (CO) | 炭素 (C) |
---|
状態 | 気体 | 固体(黒鉛やダイヤモンドなど) |
におい | 無臭 | 無臭 |
化学式 | CO | C(元素) |
毒性 | 非常に強い(有毒) | 無毒 |
用途 | 工業用還元剤など 有毒ガスとして注意が必要 | 鉛筆芯、燃料、ダイヤモンド、生命の基本元素 |
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ピックアップ解説一酸化炭素(CO)は「死のガス」と呼ばれ、無色無臭で非常に危険な気体です。でも実は、家庭のストーブやこたつの不完全燃焼で発生しやすいので、換気を怠ると気づかぬうちに中毒になることがあります。
炭素が含まれているからって、炭素そのものと間違えないようにしましょう。炭素は固体で無毒。似ていても性質はまるで違うのです。中学生のみんなも、日常の危険を知ることは大事ですね。
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