
事故車と故障車の基本的な違いとは?
車を買う時や売る時によく出てくる言葉に「事故車」と「故障車」があります。どちらも車の状態に関する言葉ですが、意味は違います。
まず事故車とは、過去に事故にあって車体が壊れ、その後修理が行われた車のことを言います。事故の程度は軽いものから重いものまでありますが、多くの場合、フレームやボディが大きく変形した車両がこの呼ばれ方をします。事故車は安全面や価値に影響が出ることが多いため、注意が必要です。
一方で故障車は、走行中や使用中に部品やエンジンなど車の機械部分が壊れて正常に動かない車を指します。故障車は必ずしも事故に遭ったわけではなく、経年劣化やメンテナンス不足が原因の場合も多いです。たとえばエンジンがかからない、ブレーキが効かないといった症状がある場合、故障車として扱われることが多いです。
このように事故車と故障車は、壊れ方の原因や状態の違いで分けられるのです。
事故車の特徴と注意点
事故車は過去に交通事故などで車体に損傷を受けたため、修理された車のことです。事故の種類は、追突事故や側面衝突、転倒などさまざまです。
事故車の特徴は以下の通りです。
- 車体の修復歴や変形がある
- 修理跡があり塗装の違いが見られる場合がある
- 安全性能が新品と比べて落ちることがある
- 市場価値が下がることが多い
事故車は、見た目には分からない部分の損傷や修理による強度低下が起こる可能性があり、そのまま乗り続けると安全性に影響することがあります。
購入時には、信頼できる専門家に修理歴の有無を確認してもらうことや、車両履歴のチェックが重要です。特に中古車販売店では事故車かどうかが明記されていない場合もあるので注意が必要です。
故障車の特徴と注意点
故障車はエンジンやトランスミッション、ブレーキ、電装系などの部品が壊れ、正常に動かない車です。
故障車の特徴は以下の通りです。
- 走行中に異音がする、動きが鈍くなる
- エンジンがかかりにくい、停止することがある
- 電気系統の不具合でライトやワイパーが動かない
- 故障個所によって修理費用が大きく変わる
故障車は事故車と違い、必ずしも外観が損傷しているわけではありません。たとえば長く乗っていると部品が摩耗し、故障してしまうこともあります。
修理できる箇所であれば問題ありませんが、大きな修理費用がかかる場合は本当に修理する価値があるかよく考えたほうがいいです。また、故障車を購入する場合は、修理に必要な費用を事前に見積もりしておくと安心です。
事故車と故障車の比較表
両者の違いを分かりやすくまとめた表をご覧ください。
項目 | 事故車 | 故障車 |
---|---|---|
原因 | 過去の交通事故による損傷 | 部品の故障・故障による機械的問題 |
車体の状態 | 外観に修理跡や変形があることが多い | 外観は正常なことが多い |
安全性 | 修理内容により安全性が低下することがある | 故障内容により安全性に影響がある場合も |
修理費用 | 場合によっては非常に高くなる | 故障の程度により異なる |
市場価値 | 通常より低い | 故障の状態次第 |
まとめ:事故車と故障車の違いを理解して安心な車選びを
事故車と故障車はどちらも車に問題があるという点では共通していますが、意味合いが違うことがわかりました。
事故車は主に過去の交通事故で車体が損傷して修理された車であり、強度や安全性に注意が必要です。
故障車は車の部品や機械の不具合によって正常に動かなくなった車であり、修理内容や費用が重要なポイントです。
車を購入・売却する際は、この違いを理解し、しっかり調べたうえで判断しましょう。安全で快適なカーライフを送るためにも、車の状態を正しく見極めることが大切です。
「事故車」という言葉はよく耳にしますが、実は見た目だけで判断するのはとても難しいんです。事故車は修理で外見がきれいになっていることもありますし、フレームや内部構造の損傷が隠されていることもあります。だから、中古車購入時には車の履歴を確認することが重要なんです。面白いことに、事故車の中には修理が非常に丁寧に行われていて、新車同様に安全に乗れるものもあります。つまり、「事故車=危険」という単純なイメージは少し誤解なんですね。ちゃんとした専門家の目でチェックするのが安全な車選びのポイントです。
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