
P波とS波とは?地震の波を理解しよう
地震が起こると、地面にはさまざまな波が伝わります。特に重要なのがP波(Primary wave)とS波(Secondary wave)です。
P波は、地震波の中で最も速く伝わる波で、地面を前後に振動させます。これに対し、S波はP波より遅く到達し、地面を上下や左右に揺らす波です。
この2つの波は地震の強さや揺れ方を決める重要な要素なので、理解しておくと地震の仕組みを知るのに役立ちます。
では、具体的な特徴や違いについて詳しく見ていきましょう。
P波の特徴と役割
P波は地震波の中で最も速く伝わる縦波です。音波のように波が進む方向に粒子が振動する仕組みで、地面を前後に押したり引いたりします。
この速さは、岩石の硬さによって違いますが、一般的に秒速約5~8キロメートルで伝わります。
特徴としては
- 最初に地震計に届く
- 固体と液体両方を通過できる
- 揺れは小さく感じることが多い
これらからP波は地震の初期の情報を伝え、早めに来るため避難の合図になることもあります。
S波の特徴と役割
S波は
P波より遅く到達する横波で、波が進む方向に対して垂直に地面の粒子を振動させます。
秒速は約3~5キロメートルで、P波よりかなり遅いのが特徴です。また、S波は液体を通過できません。
主な特徴は
- P波の後に到達する
- 揺れは大きく強いことが多い
- 液体は通り抜けられない
この揺れが大きいため、地震の本震の揺れとして感じることが多いです。倒壊や被害につながる主な原因はこのS波にあります。
P波とS波の違いを表で比較
P波とS波を知ることで地震への備えが強くなる
これらの波の違いを知っておくと、地震の初期段階から何が起こっているかを理解しやすくなります。
例えば、震度計はまずP波を感知してS波が来るまでに警報を出すことが可能です。この時間差が、私たちが身を守るための大切な猶予時間になるのです。
また、地震の研究者はP波とS波の記録を使って地震の震源や規模、地球の内部構造を調べています。
普段からP波とS波の違いを知っておけば、地震発生時の対応や情報の理解がずっとスムーズになります。ぜひ覚えておきましょう!
地震のP波って、実は地球の中を一番速く伝わる波なんです。
でもなぜ速いかというと、P波は地中の固体だけじゃなく液体も通ることができるから。
例えばマグマや地下水のある部分も通り抜けるから、まるで体の中をかけめぐる風のような性質。
これがS波と絶対的に違うポイントで、S波は液体を通れないんです。
そんな性質が、地震計が最初に感じる波を決めているんですよ。
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