
卒業式と学位記授与式の違いについて
学校のイベントとしてよく耳にする「卒業式」と「学位記授与式」。この二つは似ているようで、実は意味も内容も異なります。
卒業式は、学生生活の一区切りとしてみんなで集まり、先生や友達とお祝いしたり感謝を伝えたりするイベントです。一方で、学位記授与式は、大学などで正式に学位(学士・修士・博士など)を受け取る儀式で、法律的な意味も持っています。では、もっと詳しく違いを見ていきましょう。
卒業式とは何か?
卒業式は学校が主催する行事で、小学校から高校、専門学校まで幅広く行われます。
目的は学生としての生活が終わることをお祝いし、先生や仲間たちと共に思い出を振り返ることです。
卒業証書が授与されることが多いですが、これは必ずしも学位ではなく、単に「卒業した証明」としての意味合いが強いです。
卒業式の内容には、校長先生の話、記念品の贈呈、歌や合唱、写真撮影などがあり、和やかでお祝いムードが特徴です。
学位記授与式とは何か?
学位記授与式は主に大学や大学院で行われます。
学位とは、学士・修士・博士などの正式な資格・肩書きを意味し、学問の成果を認められた証です。
学位記授与式では、学長などの代表者から一人ひとりに学位記が手渡されます。これは法的な効力も持つ重要な式典です。
学位記授与式は厳粛な雰囲気で進み、学生が将来の社会人としての第一歩を踏み出す意味合いも持っています。
卒業式と比べて参加者が限定される場合もありますし、正式な服装(ガウンやキャップ)を着用することが多いのも特徴です。
卒業式と学位記授与式の違いを表でまとめると
項目 | 卒業式 | 学位記授与式 |
---|---|---|
対象学校 | 小学校~高校、専門学校など幅広い | 大学や大学院 |
目的 | 学生生活の終了を祝うイベント | 学位(資格)を正式に授与する儀式 |
授与物 | 卒業証書(卒業の証明) | 学位記(正式な資格証明書) |
雰囲気 | 和やかでお祝いムード | 厳粛で格式ある |
服装 | 制服や私服 | ガウンやキャップなど正式な服装 |
参加者 | 学生全員、保護者、教員 | 該当学生や教職員のみの場合も |
以上のように、卒業式と学位記授与式は見た目や参加する人だけでなく、その意味合いや目的が大きく異なるイベントです。
学校や大学でどちらの式典があるのか、また自分が出席する時にはその違いを理解しておくと、より式の意味が深まるでしょう。
今後、卒業や学位取得の場面に出くわしたら、それぞれの意味をしっかり覚えておくといいですね。
学位記授与式でよく見かけるガウンやキャップの衣装ですが、実はこれには深い歴史があるんです。中世ヨーロッパの大学起源で、当時の帽子とマントはその人の学びの深さや立場を表すためのものでした。
今でも着用することで、学位記授与式の厳粛さや特別感が生まれているんですね。中学生の皆さんも、大学での式典に参加する時は、ぜひ注目してみてください!