
降水量と降雪量って何?基本からしっかり理解しよう
天気予報を見ているとよく聞く「降水量」と「降雪量」は、どちらも空から降ってくる水に関係していますが、実は意味が少し違います。
降水量は、雨や雪、みぞれ、あられなど、空から地面に降った水の総量を表します。
一方、降雪量は、その中でも特に雪だけが地面に積もった量を指しています。
つまり、降水量は水としての量、降雪量は雪としての量と言えます。
降水量が1mm=1リットル/㎡という単純な計算に対し、降雪量の測り方や意味は少し複雑です。
降水量と降雪量の違いを具体的に解説!測り方や単位の違い
降水量は、雨が降った時に降った水の量を「ミリメートル(mm)」で表します。
例えば、降水量が10mmというのは、1平方メートル(1m×1m)あたり10リットルの水が降ったことを意味します。
降雪量は雪の高さを「センチメートル(cm)」で表しますが、これを水の量で換算するときは「水換算降雪量」と呼ばれることもあります。
雪は空気を多く含んでいるので、1cmの雪が溶けると0.1mm〜0.3mmの水になることが多いです。
このため、同じ量の雪でも降雪量(cm)と降水量(mm)は違いが出ます。項目 意味 単位 例 降水量 雨・雪・あられ等、空から降った水の総量 ミリメートル(mm) 10mm = 1㎡あたり10リットルの水 降雪量 積もった雪の深さ センチメートル(cm) 5cmの雪が積もると、水換算で0.5〜1.5mm程度
天気予報での使い分けや注意点
天気予報では降水量がよく使われますが、これは雨や雪などの水の総量を知るためです。
一方、除雪作業や冬の交通安全のためには降雪量の情報が特に重要になります。
また、雪の質や気温によっても、同じ降水量でも降雪量の見え方が変わります。
例えば湿った重い雪は少ない水量でも高く積もりやすく、さらさらの軽い雪は多い水量でも積雪が少なく見えることがあります。
だから両方の数字を合わせて見比べることで、より正確な天気の理解ができます。
降水量と降雪量の違いを知ると、天気予報がもっと面白くなりますよ!
降水量と降雪量の違いで面白いのは、同じ1ミリの降水量でも雪と雨では大きく見え方が違う点です。雪は空気を多く含んでいるので、1mmの水に相当する雪は10cm以上積もることもあります。これは雪の密度が低いためで、積雪量が多く見える理由なんですよ。だから冬に雪が多い地域では、降水量の数字だけを見ると実際の積雪の重さや高さが見えにくいこともあるんです。〈br〉また、降雪量の測り方も一工夫必要で、積もった雪を定期的に薄く平らにして高さを測ったり、気温の変化で溶けた分を考慮したりしています。だから気象台の人たちは結構大変なんです。〈br〉こんな背景を知ると、天気予報の数字を見るのがもっと楽しくなりますね!
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