
スウェーデン式サウンディング試験とは?
スウェーデン式サウンディング試験(略してSWS試験)は、建築や土木工事の前に地盤の硬さや状態を調べるための簡単な試験方法です。試験では、細いロッド(棒)を地面に押し込みながら回していき、どれくらいの力で地盤が止まるかを測ります。
この方法の特徴はその手軽さと速さです。小さな機械で現地ですぐに調査できるため、住宅の建築などでよく使われます。また、深さはおおよそ10メートル程度まで調査可能で、地盤の硬さだけでなく土の状態もある程度判断できます。
しかし、非常に硬い岩盤や砂利層が多い土壌には向いていません。これはロッドが入らないか、機械が壊れてしまうことがあるためです。
費用も比較的安いのが魅力で、手軽に地盤の状況を知りたい場合には最適な方法と言えます。
ボーリング調査とは?
ボーリング調査は、地面に太いドリルの棒を回転させながら穴を掘り、深くまで土や岩のサンプルを採取する方法です。
この方法はスウェーデン式よりもさらに詳しく地盤を調べることができ、深さも数十メートルに及ぶことがあります。そのため、大きな建物や橋の建設など、より安全性が重要となる場合に使用されます。
取得した土や岩のサンプルは研究所で詳しく分析され、強度や成分などを調べることで、建物の基礎設計に役立てられます。
ただし、ボーリング調査は時間と費用がかかるのが特徴です。専門の重機や機械を用いるため、準備や作業自体にも手間がかかります。
しかし、その分だけ正確なデータが得られ、安全な建築への土台作りには欠かせない調査方法です。
スウェーデン式サウンディング試験とボーリング調査の違い
ポイント | スウェーデン式サウンディング試験 | ボーリング調査 |
---|---|---|
調査深さ | 約10メートルまで | 数十メートルまで可能 |
調査内容 | 地盤の硬さやおおまかな土質の判定 | 土の採取と詳細な成分・強度解析 |
調査時間・費用 | 短時間で安価 | 時間がかかり高価 |
機械・設備 | 小型の簡易装置 | 大型の重機や専用ドリル |
向いている場所 | 住宅など小規模な場所、軟らかい地盤 | 大規模工事、硬い地盤や深い場所 |
まとめると、スウェーデン式サウンディング試験は手軽に地盤の状態を知るための方法であり、ボーリング調査はより詳細で深い情報を得るための方法です。両者は目的や調査対象の規模によって使い分けられています。
住宅の建設ではまずスウェーデン式を行い、必要に応じてボーリング調査を実施するケースが多いです。
正しい地盤調査が安全な建物を作る第一歩になりますので、その特徴を理解して選びましょう。
スウェーデン式サウンディング試験って名前からなんだか外国っぽいですよね。実は日本発祥の試験方法なんです!スウェーデン式と呼ばれるのは元々スウェーデンで開発された似た方法をベースに改良されたため。ただ、手軽に地盤の硬さを調べられるので日本の住宅建築にピッタリなんですよ。だから気軽に土地の強さを知りたいときにはスウェーデン式がよく使われます。