
溶岩ドームと溶岩台地とは何か?
地球には火山があり、そこから溶岩が流れ出すことがあります。
溶岩が冷えて固まると地形となって残りますが、その形はさまざまです。
中でも「溶岩ドーム」と「溶岩台地」は名前が似ていますが、実は全く違うものです。
まずはそれぞれが何かを理解しましょう。
溶岩ドームは火山の噴火口近くにできる、大きな岩の塊のようなもので、粘り気の強い溶岩がゆっくりと押し上げられてできた丸みのあるドーム状の地形です。冷えて固まると、固くて割れやすい岩でできています。
溶岩台地は液体のように流れやすい溶岩が広い範囲に流れて冷え固まり、平らで広い台地を作ったものです。大規模な広がりを持ち、平坦な地形が特徴です。
このように、形やでき方が大きく異なります。
溶岩ドームの特徴と成り立ち
溶岩ドームは粘り気の強い溶岩がゆっくりと噴火口から押し上げられて形成されます。
この溶岩は周りに流れにくいため、火口のそばで積み重なっていきます。
その結果、高くて丸みのあるドーム状の地形ができあがります。
このドームは火山の噴火活動と密接に関係し、成長する過程で爆発的な噴火を起こすこともあります。
たとえば、有名な富士山の近くにある一部の火山には溶岩ドームが見られます。
また溶岩ドームはとても硬いため、侵食されにくく、地形として長い時間残ることが多いです。
溶岩ドームのポイント
- 粘り気の強い溶岩でできている
- ゆっくり火口から押し出される
- 丸みのあるドーム状の形
- しばしば噴火の危険と関係する
溶岩台地の特徴と成り立ち
溶岩台地は非常に流れやすい溶岩が大量に流れ出て、平らな地面に広く広がって固まったものです。
この溶岩は温度が高くサラサラとしているため、火口から離れた場所までも流れていきやすい特徴があります。
結果として広範囲にわたる広い台地状の地形ができます。
ハワイの大きな火山の周りにある広い平地が有名な例です。
この溶岩台地は広くて平らなので、人々が住んだり農業に使ったりすることもあります。
溶岩台地のポイント
- 流れやすくサラサラした溶岩でできている
- 広範囲に広がる
- 平らで広い地形
- 生活や農業にも利用されることがある
溶岩ドームと溶岩台地の違いを表でまとめました
このように溶岩ドームと溶岩台地は溶岩の性質、形成場所、形、利用方法などが大きく違うため、見た目や特徴で簡単に区別できます。
火山の活動や地形の学習を進めるときに、この違いをしっかり理解しておくと役に立ちますよ!
溶岩ドームは一見丸くて重たそうに見えますが、そのポイントは溶岩の粘り気が強いことです。実はこの粘り気のおかげで溶岩がゆっくりと押し上げられて、まるで巨大な岩の山のような形になるんですね。まるでゆっくりと膨らむ風船のように火山の穴から溶岩が押し出されるので急にドカーンと噴火するよりもジワジワと形を作っていく特徴があります。これは火山の噴火や地形の変化を知るヒントとしてとても面白いポイントです。