
出生数と分娩数の違いって何?基本の意味を理解しよう
日本の人口動態や人口統計の話をするとき、「出生数」と「分娩数」という言葉がよく出てきます。
しかし、両者の違いをハッキリ理解している人は意外に少ないかもしれません。
まずはこの二つの言葉の意味からしっかり押さえましょう。
「出生数」とは、ある期間(主に1年間)に生まれた赤ちゃん(関連記事:子育てはアマゾンに任せよ!アマゾンのらくらくベビーとは?その便利すぎる使い方)の数のことを言います。
これは日本国内で生まれた全ての赤ちゃんの合計数であり、例外なく生まれた赤ちゃんの全数がカウントされます。
「生きて外の世界に出た」赤ちゃんの数とも言えますね。
一方で「分娩数」とは、赤ちゃんが生まれるために妊婦さんが病院や助産院などでお産をした回数のことを指します。
この分娩数には、双子や三つ子などの多胎児の場合は一人ひとりの赤ちゃんではなく、1回の出産が1分娩として数えられます。
つまり、分娩数は出産した妊婦の数(出産回数)を意味し、出生数は生まれた赤ちゃんの数を意味するのです。
だから、出生数と分娩数は似ているけど違う数値であることを覚えておきましょう。
出生数と分娩数の違いが生まれる理由~多胎妊娠と死産の影響~
ではなぜ、出生数と分娩数が違うのでしょうか?
主に2つの理由があります:
- 多胎妊娠(二人以上の赤ちゃんを同時に妊娠すること)
- 死産(赤ちゃんが生まれる前または生まれた後、生命を維持できなかった場合)
多胎妊娠の場合、分娩数は1回でも、出生数は2人や3人以上になることがあります。
例えば双子が生まれたら、分娩数は1でも出生数は2に増えます。
一方、死産や流産は出生数にカウントされないことが多いですが、出産という意味では分娩数に含まれます。
これは、生まれたが生存しなかった場合や、生まれた形態によって「出生数」にカウントされるかどうかが異なるためです。
だから、出生数は生まれて生存した赤ちゃんの数、分娩数は出産自体の回数という点で違いが出てくるのです。
出生数と分娩数を表で比較!わかりやすい違いまとめ
まとめ:出生数と分娩数を正しく理解してデータを読み解こう
この記事では、「出生数」と「分娩数」の意味と違いを詳しく解説しました。
簡単に言えば出生数は生まれた赤ちゃんの数、分娩数は出産の回数です。
多胎妊娠や死産の存在により、この2つの数字はいつもズレが生じています。
だからこそ、人口動態のニュースや統計データを見るときは、どちらの数字が使われているのか注意してチェックすることが大切です。
わかりやすくデータを理解できれば、日本の少子化問題や子育て支援を考えるときにも正しい知識が役立つでしょう。
ぜひ今回のポイントを押さえて、出生数と分娩数の違いをしっかり理解してください。
出生数と分娩数の違いを見ていると、意外に多胎妊娠の話が面白いです。例えば双子や三つ子が生まれる割合は決して多くありませんが、これがあるから分娩回数と生まれた赤ちゃんの数にズレが出ます。
ちなみに、三つ子の分娩は1回ですが出生数は3人です。
このデータの違いを知ると、単純に赤ちゃんの数だけを見るよりも、出生の背景を深く理解できますよね!
統計を読むときのちょっとした雑学としておすすめです。
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