
センター試験と大学入学共通テストとは?基本を知ろう
まずは、センター試験と大学入学共通テストが何かを見ていきましょう。どちらも日本の大学入試で使われる大切な試験ですが、名前も仕組みも少し異なります。
センター試験は1990年から2019年まで実施されていた大学入試の全国共通テストで、多くの大学で利用されてきました。
一方、大学入学共通テストは2021年に初めて実施され、センター試験の後継として位置づけられています。センター試験の良い部分を引き継ぎながら、思考力や表現力なども問う新しい形の試験です。
このように両者は同じ目的を持っていますが、それぞれ特徴が異なります。
センター試験と大学入学共通テストの違いはどこにある?
センター試験と大学入学共通テストの主な違いは、出題方法や問題の内容、そして評価の仕組みにあります。
以下の表で具体的に比較してみましょう。
項目 | センター試験 | 大学入学共通テスト |
---|---|---|
初実施年 | 1990年 | 2021年 |
目的 | 基礎学力の評価 | 思考力・判断力・表現力の評価 |
問題の形式 | 知識中心のマークシート問題 | 知識+思考力を問う問題 |
試験科目 | 日本史、数学、英語など | センター試験の科目に加え、記述式問題も検討中 |
評価方法 | 絶対評価(正答率に基づく) | 相対評価(受験者の中での比較も考慮) |
このように、大学入学共通テストは単なる知識の暗記だけでなく、問題をよく読み解き、自分の考えをまとめて表現する力が求められています。
そのため問題文が長くなったり、選択肢が複数組み合わさっていたりと、センター試験より難しく感じることもあります。
大学入学共通テストに変わった背景と今後の展望
では、なぜ大学入学試験はセンター試験から大学入学共通テストに変わったのでしょうか?
それは、社会の変化に合わせて求められる能力も変わったからです。
昔は暗記力や基礎知識が重要視されていましたが、今は情報をとらえ分析したり、自分の意見を論理的に伝えたりする力が必要です。
大学入学共通テストはこうした力を測るために設計されました。
将来的にはもっと多様な問題形式の導入や、情報技術を使った試験方法も考えられています。
これから受験する人は、単なる暗記だけでなく、自分で考える力を伸ばす学習が大切になっています。
大学入学共通テストのポイントとして「思考力や表現力」が挙げられますが、実はこれは単に難しくするためではなく、社会で必要な力を育てるための工夫なんです。例えば、長めの文章を読んで理解し、その内容に基づいて適切な答えを考える練習にもなります。中学生の皆さんも、学校の授業で意見を書いたり、よく考えて話す練習をすることが、将来役に立つんですね。