
指定放課後等デイサービスと放課後等デイサービスの基本的な違いとは?
放課後等デイサービスは、障害のある子どもたちが学校の放課後や長期休暇に通うことができる支援施設です。
では指定放課後等デイサービスと放課後等デイサービスはどこが違うのでしょうか?
実は両者の大きな違いは「指定」されているかどうかにあります。
具体的に言うと、指定放課後等デイサービスは、厚生労働省や都道府県から正式に指定を受けた施設のことであり、公的な基準に沿ったサービスを提供しています。
一方で放課後等デイサービスとだけ表記される場合は、指定を受けた施設のことが多いですが、場合によっては指定を受けていない施設が含まれることもあります。
つまり、指定放課後等デイサービスは正式な認可を受けている安心の施設であるのに対し、放課後等デイサービスは一般的な名称として使われることが多いのです。
指定の有無によるサービスの違いとメリット・デメリット
指定放課後等デイサービスは、法律に基づいた指定を受けているため、サービス内容やスタッフの資格、施設の環境、運営体制などが厳しくチェックされています。
たとえば、スタッフは専門的な知識を持った指導員が配置されており、個別支援計画を作成して子ども一人ひとりに合った支援が受けられます。さらに、利用料は自治体によって補助が出る場合も多いので、保護者の負担が少なく利用しやすいのが特徴です。
一方で、指定を受けていない放課後等デイサービスは基準を満たしていないこともあり、サービスの質にばらつきがある場合もあります。そのため、利用する際には施設の内容をよく確認する必要があります。
下の表は、指定放課後等デイサービスと一般的な放課後等デイサービスの特徴の比較です。
項目 | 指定放課後等デイサービス | 放課後等デイサービス(非指定) |
---|---|---|
運営許可 | 都道府県などの指定あり | 指定なしの場合もある |
スタッフ | 専門の資格を持つ指導員 | 資格不明確な場合もある |
支援計画 | 個別支援計画の作成義務あり | 計画がない場合も |
料金 | 自治体の補助が適用されやすい | 補助がない場合もあり費用が高い |
サービスの質 | 基準を満たした質 | 差が大きいこともある |
利用者が押さえておきたい選び方のポイントと注意点
障害のある子どもが安心して利用できる放課後等デイサービスを選ぶときは、「指定」を受けているかどうかが重要なポイントです。
指定があれば、公的な基準をクリアしている証であり、スタッフの質や設備も一定以上のレベルが保証されています。
また、地域の自治体と連携して支援計画を作り、きめ細かいサービスを受けることができます。
ただし、すべての指定施設が利用者の希望に合うわけではありません。見学や相談をして、子どもの特性に沿った支援が行われているか、スタッフの対応や施設の雰囲気を実際に確かめるのも大切です。
選ぶときの注意点としては、指定の有無だけでなく、利用料金や送迎サービスの有無、支援内容の専門性など、様々な条件を比較検討しましょう。
しっかりした情報収集と現地見学を行い、お子さんにとって最適な放課後の居場所を見つけることが大切です。
今回は「指定放課後等デイサービス」の“指定”について少し深掘りしてみましょう。
「指定」と聞くとなんだか堅苦しい感じがしますが、これは国や自治体が安全で質の高いサービスを提供しているかどうかを認める印みたいなものなんです。
つまり、指定を受けている施設は、専門スタッフがきちんといるし、設備も整っているので安心して通わせられるわけですね。
でも面白いのは、すべての良い放課後等デイサービスが必ずしも指定を受けているとは限らないこと。
それは規模や経営形態っていう事情もあるのですが、利用者側はこの“指定”の意味を知っておくことがとても大事。
指定があることで保護者としての安心感はぐっと増しますし、施設選びの判断材料にもなりますよ。
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