
収益とは何か?基本をやさしく解説
まずは「収益」という言葉の意味を理解しましょう。
収益とは、会社やお店が商品やサービスを売ったりして得たお金のことを指します。
これは売り上げとも呼ばれます。
たとえば、あなたがジュースを100円で10本売ったら、収益は100円×10本=1,000円となります。
つまり、収益はビジネスの規模や活動の大きさを表す数字です。
収益はお金が入ってくる全体の量なので、まだ経費や原材料費は差し引かれていません。
そのため、収益だけを見ても会社がどれだけ儲かっているかはわからないことが多いです。
しかしビジネスのスタート地点となる大事な数字として、最初に覚えておきたい用語です。
粗利益(あらりえき)とは何か?収益とどう違う?
次に「粗利益」について説明します。
粗利益とは、収益からその商品やサービスを作るためにかかった直接の費用(材料費や仕入れ代など)を引いたあとに残るお金のことです。
たとえば、さっきのジュースの例で、ジュース1本を作るのに材料費が70円かかったとします。
10本売った収益は1,000円でしたが、材料費は70円×10本=700円です。
このときの粗利益は収益から材料費を引いた1,000円−700円=300円となります。
この300円は、材料や仕入れ代を差し引いた後に会社の手元に残るお金です。
ただし、粗利益はまだ従業員の給料や家賃、電気代などの固定費は含まれていないため、最終的な利益とは違います。
でも商品やサービスの売上から直接かかった費用を引いた重要な経営指標なので、必ず押さえておきたい用語です。
収益と粗利益の違いを一覧表でわかりやすく比較
文章だけではわかりにくいので、収益と粗利益の違いを表にまとめました。
項目 | 収益 | 粗利益 |
---|---|---|
意味 | 商品の販売やサービス提供で得た売上全体の金額 | 収益から直接の材料費や仕入れ代を引いた後に残る金額 |
計算式 | 販売価格×販売数量 | 収益-直接費用(材料費・仕入れ) |
含まない費用 | 経費や人件費などの費用は差し引かれていない | 経費や人件費、家賃などの固定費は含まれていない |
経営上の役割 | ビジネスの売上を把握する基本数字 | 利益を出すための原価管理に欠かせない指標 |
このように収益は「売上の総額」を示し、粗利益は「売上から材料費を引いた利益」という点で違います。
どちらも会社の経営を理解する上で大切な数字ですが、見方や使い方が異なります。
なぜ収益と粗利益の違いを知ることが重要か?
経営やビジネスの勉強をするとき、この2つの言葉の違いをはっきり理解することが成功への第一歩になります。
収益だけ見ていると「売上が多い=儲かっている」と間違いやすく、実際には材料費や経費でお金がかかって赤字になることもあります。
粗利益を知ることで、どの商品やサービスが利益を生み出しているのかがわかり、それを増やす戦略がとれます。
この基本を押さえれば、ビジネスの数字に強くなり、効率よくお金を稼ぐコツが見えてきます。
将来、会社経営に関わる人やお店の売上管理をする人にとっては必須の知識です。
粗利益についての小話です。粗利益は売上から直接材料費を引いたお金ですが、意外と知られていないのが「粗利益率」です。これは粗利益を売上で割ってパーセント表示したもので、企業の効率や強さを示す指標になります。例えば粗利益率が高い=材料費が少なくてたくさん儲かっていること。逆に低いとコストがかかりすぎているかも…。ビジネスの健康診断みたいで面白いですよね!
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