
インベストメントセンターとは?基本の理解
まずインベストメントセンターとは、企業の中で投資(インベストメント)を管理しながら利益を出す責任をもつ組織や部門のことです。つまり、単に利益だけを目指すのではなく、資産を活用した投資効果も評価されます。
例えば、工場や支店などを運営している場合、その設備投資や資金運用の成果も含めて運営が評価されます。
インベストメントセンターは利益をあげることに加え、資本の効率的な活用も重視されているため、経営者に近い立場での活動が求められます。
プロフィットセンターとは?利益責任をもつ部門
プロフィットセンターは「利益センター」とも呼ばれ、売上から費用を差し引いた利益を独自に管理し、その部門自体の収益性を評価する単位です。
インベストメントセンターと違い、プロフィットセンターは投資資産の管理までは求められず、主に収益と費用の責任を負います。つまり、どれだけ儲けたか(利益)にフォーカスした部門です。
販売店や営業部門など、直接売上に関わる部門が該当することが多いです。
インベストメントセンターとプロフィットセンターの違いを一覧表で比較
ポイント | インベストメントセンター | プロフィットセンター |
---|---|---|
責任範囲 | 利益と投資資本の効率運用 | 利益だけ |
評価基準 | 投資利益率(ROI)や経済付加価値(EVA) | 利益額 |
経営への関与度 | 高い(経営判断に近い) | 中程度(売上・費用管理が主) |
例 | 工場全体、事業部門 | 販売店、営業部門 |
まとめ:部門の目的と責任の違いを押さえよう
簡単に言うと、インベストメントセンターは利益と投資資本の両方を管理する部門であり、経営的視点も必要です。
一方プロフィットセンターは利益のみを管理し、売上や費用の責任を負う部門です。
この違いを理解することで、企業内での部門の役割や評価の仕組みがクリアになり、より良い経営判断につながります。
どちらのセンターも企業の成長には欠かせない存在なので、ぜひ覚えておきましょう。
インベストメントセンターの特徴の中でも「投資利益率(ROI)」という指標は注目に値します。ROIは、投入した資本に対してどれだけ利益が得られたかを示す数字です。これは単なる売上や利益だけの評価ではなく、資金の効率的な使い方を見える化してくれる優れた指標なんです。例えば、同じ利益を出していても、より少ない資本で成し遂げた部門の方が高評価になります。中学生にもわかりやすく言えば、お小遣いを使って何かを買って、どれだけ上手に増やせたかを測っている感じですね。
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