「弊害」と「被害」の違いとは？中学生にもわかるわかりやすい解説

「弊害」と「被害」の意味の違いとは？

まずは「弊害」と「被害」の基本的な意味について説明します。

弊害という言葉は、基本的に「良さを妨げたり、悪い影響を及ぼす目に見えにくい問題や障害」を指します。例えば、便利なものが増えた結果、かえって問題が起きることがありますよね。そんな時に使われるのが「弊害」です。

一方、被害は「何かしらの災害や事故、悪い出来事によって直接的に損害や傷害を受けること」を意味します。例えば、台風や地震で家が壊れたり、人が怪我したりする場合に使います。

簡単に言うと、弊害は間接的で目に見えにくい悪影響、被害は直接的で明確な損害や影響という違いがあるのです。

例を言うと、SNSの普及で情報がすぐに広まる便利さには「弊害」として誤情報が広がる問題があります。一方、災害によって家が壊れた場合は「被害」です。

「弊害」と「被害」の使い方の違いと注意点

次に「弊害」と「被害」の使い方で注意したいポイントについて説明します。

弊害は日常生活や仕事、社会問題など幅広い場面で使われることが多く、必ずしも目に見えない問題や長期的な悪影響に使われます。例えば、過度なゲームやスマホの使用による健康問題は「弊害」と表現されることが多いです。

一方で、被害は交通事故や火災など具体的な事件や災害、犯罪などで損失や被害者が出る場面で使われます。

また、「被害者」のように人を指す言葉ともつながります。

注意点として、「弊害」はネガティブな現象や悪影響全般を指すため、程度や形があいまいなことがあり、「被害」は具体的で判明した損害を意味するので使い分けが必要です。

「弊害」と「被害」をわかりやすく比較した表

最後に「弊害」と「被害」を簡単に比較した表を見てみましょう。

観点	弊害	被害
意味	目に見えにくい悪影響や障害	具体的な損害や被害
原因	間接的・副次的な影響	直接的な事故や災害
例	スマホ依存の健康問題、情報の誤りの広がり	火災で家が損壊、事故の怪我
対象	現象や状況	人や物の損失