
コサージュとブートニアの基本的な違いとは?
結婚式や入学式、卒業式などのフォーマルな場でよく見かける「コサージュ」と「ブートニア」。どちらも花を使った装飾品ですが、実は使う場所や意味が違うことを知っていますか?
コサージュは主に女性が洋服やドレスの胸元につける花飾りで、華やかさをプラスする役割があります。一方、ブートニアは男性がスーツやタキシードのラペル(襟)に付ける小さな花飾りです。
つまり、コサージュは女性用、ブートニアは男性用の花飾りというのが大きな違いです。ただし地域や文化によっては例外もありますので、これから詳しく使い方や選び方も紹介します。
使い方の違いと注意点
コサージュは胸元の目立つ部分につけて、女性の服装を華やかに演出します。ピンで留めるタイプが多く、ドレスやワンピース、ジャケットの襟もとなどに付けます。色やデザインは服の色に合わせると統一感がでておしゃれです。
反対にブートニアはスーツやタキシードの左側襟につけることが一般的。挙式の新郎や男性ゲストが使うことが多いです。小さな花を中心に作られていて、派手すぎず上品な印象を与えます。
またブートニアを付ける際は、ラペルのボタンホールに差し込み、裏側から固定します。間違って胸ポケットにつけるとマナー違反になることもあるので注意しましょう。
選び方のポイントと違うシーンでの使い方
コサージュは存在感を出すために大きめの花や華やかなデザインが多いですが、使うシーンや服装に合ったものを選ぶことが大切です。例えば卒業式用なら落ち着いた色味、結婚式ならパステルカラーやレース付きなど特徴的なデザインがおすすめです。
ブートニアはシンプルで一輪の花を使うことが多いですが、最近はミニブーケのようなものも人気があります。季節の花を選ぶと季節感が出て素敵です。
また、男女で使い分けるだけでなく、たとえばブートニアを女性が使う場合もありますが、その際はサイズやデザインが小ぶりで控えめなものを選ぶと良いでしょう。
比較表でわかりやすく理解しよう
項目 | コサージュ | ブートニア |
---|---|---|
装着場所 | 女性の胸元や襟もと | 男性のスーツのラペル(襟) |
サイズ | 大きめで華やか | 小さくシンプル |
使用シーン | 結婚式、入学式、卒業式など | 結婚式などの正式な場 |
意味合い | 装飾やおしゃれ | 花を身に着ける伝統的な習慣 |
このように、見た目や付ける場所だけでなく使われる文化や意味合いも違うことがわかります。
これからコサージュやブートニアを使う機会があればぜひ今回のポイントを参考にしてくださいね!
コサージュとブートニア、よく見ると似ていますが、実は装着場所やサイズだけでなく、歴史的な背景や文化の違いも関わっているんです。ブートニアの由来はフランス語の“boutonnière(ボタンホール)”で、元々は男性が戦いに行く時に武運を祈って胸のボタンホールに花を飾ったのが始まりと言われています。
一方、コサージュはフランス語で「胸飾り」の意味。女性のファッションとして華やかに進化してきました。こうした背景を知ると、ただの花飾り以上の深い意味を感じられますよね。