
fタームとテーマコードとは何か?
特許や技術文献を検索するときに使われる「fターム」と「テーマコード」。これらは技術情報を整理し、目的の情報を効率的に探すための大切な仕組みです。
まず「fターム」は、特許庁が日本の特許情報を細かく分類した独自の分類コードです。
一方、「テーマコード」は、より大きなテーマやジャンルごとに特許をまとめて検索しやすくしたコードであり、fタームよりも広い範囲で分類されます。
この二つは特許情報を整理するためのツールですが、使い方や詳細度に違いがあります。
次の見出しで具体的な違いをわかりやすく説明しましょう。
fタームとテーマコードの違いを詳しく解説
fタームは細かい技術分類を担当し、テーマコードは広い分野の分類を担当します。
たとえば、電子機器の特許を調べるとき、fタームは「液晶ディスプレイの駆動技術」など非常に細かい技術要素に分けます。
テーマコードは「ディスプレイ装置」など大きなテーマにまとめられています。
これを表にまとめるとわかりやすいでしょう。
分類項目 | fターム | テーマコード |
---|---|---|
特徴 | 細かく技術要素を分類 | 広いテーマごとに分類 |
対象範囲 | 個々の技術内容や構成部品 | 大分類やジャンル |
使われ方 | 専門的な詳細検索に有用 | ざっくりテーマを絞るのに便利 |
登録元 | 日本特許庁 | 日本特許庁が管理 |
このようにfタームは詳細な技術の絞り込みに強く、テーマコードはざっくりしたジャンル分けをして使い勝手が良いのです。
この違いを理解すれば、特許検索の効率が大幅にアップします。
fタームとテーマコードを場面ごとに使い分けるポイント
実際に調べものをするとき、それぞれの特徴を活かして使い分けるのがコツです。
例えば、興味のある技術分野をざっくり調べたいときは「テーマコード」から入りましょう。
逆に、特定の技術や仕組みまで踏み込んで詳細に調べたいときは「fターム」で絞り込むと効果的です。
ポイントをわかりやすくまとめると、
- テーマコードは「広く浅く」技術領域を絞る
- fタームは「狭く深く」詳細技術を追求
となります。
また、これらを組み合わせて使うことで目的の特許を素早く見つけられます。
検索ツールによっては、最初にテーマコードで大まかな絞り込みをし、そこで気になった部分をfタームで詳細検索するという方法もあります。
こうした使い分けを覚えておくことが、特許情報を活用する上でとても重要なのです。
「fターム」という言葉を聞くと、たくさんの技術が細かく分類されているイメージがありますよね。でも、なぜそんなに細かく分類する必要があるのか知っていますか?
それは、“特許”というのは技術の宝箱のようなもので、似た発明も多いんです。何千件、何万件とある特許の中で、あなただけの発明や興味のある技術を見つけるためにはとても細かい分類が役立っているんです。
fタームは、この細かく分類することで、技術者や研究者が知りたいポイントを素早く見つけられるようにしてくれるんですね。だから、ただのコードじゃなくて特許を探すための地図のような存在なんです。
実はその細かさゆえに専門的にもなりますが、中学生の皆さんもこう考えるとちょっと身近に感じられるのではないでしょうか?