
タッサーとタフタの基本的な違いとは?
タッサーとタフタは、どちらも高級感のある布地として知られていますが、その特徴や用途は大きく異なります。
タッサーは天然のシルク生地の一つで、インドや中国で主に生産されます。粗い繊維が特徴で、自然な光沢とざらっとした質感が魅力です。肌触りはやや固めで、通気性がよいため夏向きの衣料によく使われます。
一方、タフタは主にナイロンやポリエステル、シルクなどで織られた平織り生地のことを指します。光沢があり、比較的硬めでパリッとした質感が特徴。パーティードレスやインテリア素材として多く使われます。
つまり、タッサーは天然シルクの粗い光沢、タフタは合繊やシルクで作られるパリッとした光沢と覚えるとわかりやすいでしょう。
タッサーとタフタの製造方法と素材の違い
タッサー生地は、主に野蚕(のさん)という種類の蚕から取れるシルク糸で作られます。野蚕は養蚕用の蚕と違い、自然の状態で育つため、繊維が太くて織りにざらつきがあります。
一方、タフタは経糸と緯糸をしっかりと交差させて織る平織り生地で、生地に張りと光沢を与えるために高密度で織られることが多いです。
素材はシルクだけでなく、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維も使われるため、耐久性や色の鮮やかさが特徴です。
製造方法が異なるため、タッサーは自然な風合い、タフタは人工的で美しい光沢感が出ます。それぞれの素材に合わせた使い方が重要です。
用途やメリット・デメリットの比較表
ポイント | タッサー | タフタ |
---|---|---|
素材 | 天然シルク(野蚕糸) | シルク・合成繊維(ナイロン・ポリエステルなど) |
特徴 | ざらっとした質感・自然な光沢 | パリッとした硬さ・強い光沢 |
製造 | 野蚕糸の生産・平織り | 高密度平織りで強い張りを出す |
用途 | 衣料・カジュアルウェア向き | ドレス・インテリア向き |
メリット | 通気性が良く自然な肌触り | 光沢が豪華できれいなシルエット |
デメリット | やや季節限定・やや厚手 | シワになりやすくケアが必要 |
まとめ
タッサーとタフタは、どちらも高級繊維ですが、それぞれの素材や織り方、特徴によって得意な用途が異なります。
タッサーは自然な風合いと通気性を活かしたカジュアル衣料に最適。
タフタは強い光沢と張りを活かしたフォーマルなドレスやインテリア向けです。
生地選びの際は用途や好み、季節感を考慮して選ぶのがポイントです。
この記事を参考に、自分に合った高級生地を見つけてみてくださいね。
タフタは高密度に織られた生地で、パリッとした硬さと華やかな光沢が特徴です。面白いのは、タフタという名前がペルシャ語由来で、『撥ね返す』や『はじく』という意味を持つところ。これは生地が水や汚れをはじく性質を示していて、フォーマルなドレスなど、見た目の良さだけでなく機能面でも優れていることを表しています。だからこそ、高級なドレスや装飾品に多く使われるのですね。
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