
ポジティブ心理学とは何か?
ポジティブ心理学は、簡単にいうと、人が幸せや充実感を感じるときや心の強さや前向きな気持ちに注目する心理学の分野です。これまでは心理学が病気のメンタルや問題点を治すことに力を入れてきましたが、ポジティブ心理学は人間のよい部分、強み、成長に焦点を当てます。
例えば、うれしい気持ちや感謝の気持ち、達成感など、プラスの感情を増やす方法や習慣を研究するのが主な目的です。心理学者マーティン・セリグマンはこの分野の代表者で、セルフエフィカシー(自己効力感)や希望、楽観主義といったテーマを深く掘り下げました。
毎日の生活で心が軽くなるヒントがたくさん見つかります。
人間性心理学の特徴と目的
一方で人間性心理学は1940年代~1960年代に発展し、人間の自由意思や自己実現を重視します。これは心理学の中で「第三の勢力」とも呼ばれ、従来の行動主義や精神分析に対する反発から生まれました。
人間性心理学の代表的な心理学者にはアブラハム・マズローやカール・ロジャーズがいます。マズローは欲求段階説を提唱し、「自己実現」が人間の最大の目標と説きました。
この理論は、人間の持つ可能性や優しさ、成長のパワーに焦点を当て、個人が自分らしく生きることを応援します。感情や経験も尊重し、単なる行動ではなく「心の深さ」を探求しているのが特徴です。
ポジティブ心理学と人間性心理学の違いを表で比較!
実践的応用が多い
感情や価値観を重視
ポジティブ心理学と人間性心理学はどのように活かせる?
日常生活や仕事、学校、スポーツの現場などで、両方の心理学の知識は役立ちます。ポジティブ心理学は幸せやモチベーションを高める方法を教えてくれるので、気持ちを明るくしたい時に効果的です。
一方で人間性心理学は自分らしい生き方や心の成長を大切にする考え方なので、悩んだときや自己理解を深めたい時に助かります。
どちらも心に元気を与え私たちの人生を豊かにしてくれる心理学ですから、興味があればぜひ深く学んでみてくださいね。
ポジティブ心理学と言うと、すぐに『幸せになる方法』の研究ってイメージしがちですが、実は“強み”を知って生かすことも大切なテーマなんです。たとえば友達の性格で『リーダーシップがある』『思いやりが強い』など、みんな違ういいところがありますよね。ポジティブ心理学では、自分の強みを見つけて伸ばすことで、より前向きで楽しい毎日を送れると考えられているんですよ。だから、好きなことや得意なことを大事にすることが実はとっても重要なんです。