
化粧型枠と型枠の基本的な違いについて
建設現場でよく使われる「化粧型枠」と「型枠」という言葉ですが、どちらもコンクリートを流し込むための枠組みを指しています。
しかしこの二つは見た目や仕上がりの目的において大きな違いがあります。
型枠はコンクリートを形作るための基本的な枠組みで、必ずしも美しく仕上げることを目的とはしていません。
一方、化粧型枠は完成後に見える部分の表面を美しく仕上げるために使われる特殊な型枠です。つまり、施工後にその型枠の面が外から見える場所に設置されることが多いのが化粧型枠の特徴です。
このように「型枠」は「コンクリートの成形用」として、「化粧型枠」は「見た目の美しさにこだわった成形用」と覚えておくとわかりやすいです。
化粧型枠と型枠の用途や材質の違い
化粧型枠は建物の外観や内装の壁、柱、階段などに使われ、コンクリートの表面がきれいに仕上がるよう設計されています。
使用される材質も通常の型枠より高価で、表面が滑らかで耐久性の高い材料が使われます。
例えば、化粧型枠には木材であれば特別に加工された合板や鉄製の型枠があり、これらは傷や汚れに強く、同じ模様を繰り返し作り出すことも可能です。
一方で普通の型枠はコンクリートを支えることと成形を目的としており、材質も多くは安価な木材や金属が使われますが、仕上がりの美しさにはこだわらない場合がほとんどです。
そのため使い分けはコスト面や仕上がりの要求に応じて変わります。
下記の表に主な違いをまとめました。
「化粧型枠」に使われる特殊な合板の話をしましょう。実は化粧型枠用の合板は、単に見た目がキレイなだけでなく、コンクリートがくっつきにくくするための特殊な加工が施されています。これにより、コンクリートを外した後もボロボロ取れたりせず、繰り返し使いやすくなるんですね。見た目と機能を両立させているところが職人技のこだわりです。建築で重要なのは強さだけでなく、こうした繊細な部分にも理由があるんですよ。
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