
モミジとモミジバフウの違いとは?基本の特徴を知ろう
日本の秋を代表する美しい紅葉の代表格として知られるモミジ。一方で、街路樹や公園でよく見かけるモミジバフウも秋には赤や黄色に色づくため、見た目が似ていると感じる人も多いでしょう。しかし、モミジとモミジバフウはまったく違う種類の木であり、その特徴や生態は異なります。
モミジはカエデ科の植物の総称で、多くの種類が日本には生息しています。特に葉は5~7つに深く裂けており、秋になると赤や黄色に色づくのが特徴です。紅葉の美しさから庭木や盆栽にも人気があります。一方、モミジバフウはアメリカ原産のフウ科の落葉高木で、日本では都市の公園や街路樹としてよく植えられています。葉は大きくて手のひら状に5つに分かれており、モミジよりも茎や葉の形が違うことがわかります。
このようにモミジはカエデ科、モミジバフウはフウ科と科自体が異なり、見た目だけでなく分類学的にも離れている樹木です。これから詳しく違いを見ていきましょう。
見た目の違い:葉の形状や樹形の比較
モミジとモミジバフウを区別するときに、まず注目したいのが葉の形状です。モミジの葉は一般的に細かく裂けていて鋭い先端をもつことが多く、色づくと鮮やかな赤やオレンジ色になります。特にイロハモミジは日本の代表的な種類で、葉は5~7つの深い切れ込みがあります。
これに対してモミジバフウの葉はより大きく、比較的丸みを帯びた5つの大きな葉が一つの葉のように見える特徴があります。葉の縁はギザギザがあり、秋には黄色やオレンジ色に変わりますが、モミジほど深く鮮やかな赤にはなりません。
また、樹形にも違いがあり、モミジは比較的小さめで枝が細かく広がることが多いのに対し、モミジバフウは高さが20m以上にもなる高木で、丸く広がった樹冠を持つのが特徴です。このため、街路樹や広い場所で見かけることが多いのです。
育て方・環境の違いと身近での活用法
モミジは日本の気候に馴染みやすく、山林や庭園で自然に育つことも多いですが、湿気を好み、日当たりが良すぎる場所や乾燥には弱い側面があります。庭植えの際は水やりをこまめにし、保湿に気を配ることがポイントです。
一方、モミジバフウは耐寒性や耐暑性に優れていて、都市部の環境にも強い樹木です。比較的手間がかからず、公園や街路樹として人気があります。ただし、大きく育つため場所の確保が必要です。
まとめると、モミジは観賞用や盆栽に適し、モミジバフウは街路樹や公園のシンボルツリーとして利用されることが多いと言えます。以下の表で違いをまとめました。
モミジとモミジバフウは見た目が似て見えても、植える環境や育て方、利用価値が違う樹木です。秋の紅葉を楽しむ際に、この違いを知っているとより深く自然を味わうことができます。ぜひ身近な木々を観察してみてください。
モミジバフウの葉って、一見モミジの仲間っぽく見えますが、実は外国から来た“輸入品”なんです。モミジとは科が違うので、紅葉の色合いも少し控えめで黄色っぽい感じ。街路樹になるのは、暑さや寒さに強くて手入れがラクだから。だから、公園でよく見かけるんですね。自然育ちの日本のモミジとはまた違った魅力がありますよ。
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