
病害虫と病虫害って何が違うの?
みなさんは「病害虫(びょうがいちゅう)」と「病虫害(びょうちゅうがい)」という言葉を聞いたことがありますか?両方とも農作物に関係する言葉ですが、どこか似ているようで意味や使い方が少し違います。今回はこの2つの言葉の違いをわかりやすく解説します。
まず病害虫とは、植物に悪影響を与える病気(病害)と虫による害虫の総称です。つまり、病気と虫の両方が含まれている言葉です。例えば、カビやウイルスで引き起こされる病気と、害虫による食害などがまとめて病害虫と言います。
病害虫と病虫害の違い
一方で病虫害は、病気(病害)と虫による害(虫害)を合わせた言葉で、意味的にはほぼ病害虫と同じように使われています。ただし、「病害虫」という表現が一般的で、正式な農学用語としても用いられています。他方で、「病虫害」は主に食品売り場などの案内で見かけることが多く、一般向けの表現として使われることもあります。
簡単に言うと、「病害虫」は学術的・専門的な言葉、「病虫害」は一般向け、という使い分けがされていることもあります。
病害虫と病虫害の違いを表で比較!
なぜ違いが生まれたの?言葉の由来と使い方
「病害虫」は「病気(病害)」と「害虫」を組み合わせた言葉で、植物の健康被害を与える原因をまとめています。これに対し、「病虫害」は「病気」と「虫」と「害」を別々に並べたような言葉で、意味合いは似ていますが形としてはやや一般的でざっくりとした印象です。
農業関係の専門家は「病害虫」を使うことが多く、公的な資料や農薬の説明書などにもほとんど「病害虫」が用いられています。逆にスーパーの野菜売り場などで「病虫害対策」といった貼り紙を見ることもありますが、こちらはより幅広い消費者向けの言葉選びの結果です。
まとめ
・病害虫も病虫害も植物に悪い病気や虫のことを指す
・「病害虫」は専門的で正式な表現
・「病虫害」は日常的で消費者向けの表現として使われやすい
・意味はほぼ同じなので大きな違いはない
言葉の使い方の違いを理解すれば、農業や園芸の情報を読むときに混乱しません。ぜひ覚えておいて、正しく使い分けてくださいね!
病害虫という言葉の中で「害虫」という部分は、昆虫だけでなくダニや線虫など、植物に被害を与えるさまざまな小さな生き物を含んでいるんです。なので害虫と言うと「虫」だけを思い浮かべがちですが、実はちょっと広い意味なんですよ。専門の農学書をみると、この違いがわかるので面白いですよね。普段はあまり気にしませんが、言葉の裏にはこうした細かい定義があるのが日本語の面白さでもあります。
前の記事: « 多年草と宿年草の違いとは?植物の成長サイクルをわかりやすく解説!
次の記事: 採石と砂利の違いとは?初心者でもわかる簡単解説! »