
敷石と飛び石って何?基本の違いをわかりやすく紹介
庭や玄関先でよく見かける「敷石(しきいし)」と「飛び石(とびいし)」ですが、使い方や設置方法に違いがあります。簡単に言うと、敷石は庭や通路全体に敷き詰める石のことで、歩きやすいように床のように敷いていくものです。一方で飛び石は、石と石の間に隙間を空けて、まるで石が“飛んでいる”ように配置する歩くための石のことを指します。
この二つは見た目も似ていますが、庭の印象や用途に大きな違いを与えます。
この記事では、敷石と飛び石の違いや使い方、どちらを選ぶべきかを詳しく解説します。
敷石の特徴とメリット・デメリット
敷石は庭や通路全体にしっかり石を敷き詰める方法で、移動がスムーズで歩きやすいのが一番の特徴です。例えば玄関から庭までの道全体に石を敷いて安定した地面を作る感じです。
敷石のメリットは何より安定性が高く、雨の日でも滑りにくいこと。子どもやお年寄りでも安心して歩けるため、多くの住宅で採用されています。
一方でデメリットとしては、設置コストが高くなること、そして全体を覆うため庭の“自然な感じ”が少し薄れてしまう点です。全ての地面が石で覆われるため、土や草花のスペースが減ってしまいます。
飛び石の特徴とメリット・デメリット
飛び石はその名の通り、石を飛び飛びに設置するスタイル。石と石の間が空いているため、間に草を植えたり土を見せたりできます。
飛び石のメリットは、庭にナチュラルで広がりのある雰囲気を演出できること。自然の中を歩いているような感覚が味わえます。さらにコストを抑えやすく、工事も簡単な場合が多いです。
ただし、歩く面積が少なく不安定になるため、足元に注意が必要。特に小さな子どもや高齢者がいる家庭では滑ったり転んだりするリスクがあるので注意が必要です。
敷石と飛び石の違い比較表
どんな庭づくりに敷石・飛び石が向いている?選び方のポイント
敷石は「安定した歩行を重視したい」「お手入れを楽にしたい」という人におすすめです。例えばお年寄りや小さい子供がいる家庭、玄関から続くメインの通路に向いています。
一方、飛び石は「庭に自然の雰囲気をプラスしたい」「コストを抑えたい」「遊び心を入れたい」人にぴったり。庭の中の散歩道や、小さなスペースのアクセントにもよく使われます。
最後に、両方をうまく組み合わせて使う方法もあります。メインの通路は敷石でしっかり作り、脇道や飾りに飛び石を配置することで、安全さとデザイン性を両立できるでしょう。
飛び石ってただの石と思いきや、実は日本の伝統的な庭づくりの大切な要素なんです。例えば京都の庭園では、歩く人がゆっくり楽しめるように飛び石の形や配置が細かく設計されていますよ。ところで、飛び石の間に植える苔や草も美しいアクセントになっていて、これがまた落ち着いた雰囲気を生み出していますね。
だから「飛び石」って、ただ歩くための道具じゃなくて、庭を楽しむための工夫なんですね。こんな細やかな日本の美意識が詰まっていると思うと、庭を見る目も変わってきませんか?