
ニスと木材保護塗料って何?基本の違いを理解しよう
木材を塗装するときに使う「ニス」と「木材保護塗料」は、どちらも木材を守る役割がありますが、その目的や特徴は少し違います。
まずニスは、木材の表面に透明感のある光沢や美しい仕上がりを与える塗料です。木の風合いを活かしつつ、表面を保護するのが特徴です。
一方で木材保護塗料は、木が腐ったり虫に食べられたりしないように強力に守るための塗料で、防腐性や防虫性、防カビ性が高いのが特徴です。つまり、ニスは見た目を良くするために、木材保護塗料は木材の耐久性を高めるために使用すると考えると分かりやすいです。
ニスと木材保護塗料の成分や特徴の違い
表面の仕上がりだけでなく、成分の違いも使い分けのポイントになります。
ニスは主に樹脂をベースにしていて、透明感やツヤを出すことに優れています。硬化すると硬い膜になるため、擦り傷などを防ぐ効果もありますが、防腐や防虫の効果はあまり強くありません。
木材保護塗料は、薬剤が入っていて、木材を長持ちさせるために虫やカビを防ぐ成分が含まれています。色つきのものが多く、木材に直接浸透して保護効果を発揮します。
用途に合わせたおすすめの使い分け方
では、どんな場面でそれぞれを使ったらいいのでしょうか?ポイントは使用場所や目的にあります。
- インテリアの家具や室内の木製品ならニスがおすすめです。美しい見た目を楽しみつつ、表面を保護できます。
- 屋外のウッドデッキやフェンスのように、雨や紫外線などにさらされる場所には木材保護塗料が適しています。耐久性を高め木を長持ちさせます。
比較表で見るニスと木材保護塗料の主な違い
ポイント | ニス | 木材保護塗料 |
---|---|---|
主な役割 | 表面のツヤ出しと傷の保護 | 防腐・防虫・防カビで木材を長持ちさせる |
仕上がり | 透明で光沢がある | 色つきが多くマットな仕上がり |
成分 | 主に樹脂系 | 防腐剤などの薬剤含有 |
適した用途 | 室内家具や装飾品 | 屋外木材や湿気の多い場所の木材 |
耐久性 | 表面保護メインで耐久性弱め | 耐久性が高く長期間効果あり |
まとめ:ニスと木材保護塗料を上手に使い分けて木材を守ろう
最後にポイントをまとめると、
ニスは美しさを出しつつ軽く保護したい時に使い、木材保護塗料は木材の寿命を延ばすために使うと覚えてください。
用途や環境にあわせて適切な塗料を選ぶことが、長く美しい木製品を楽しむコツです。
木材に合わせた正しいお手入れで、あなたの家具やウッドデッキを大事にしてくださいね。
木材保護塗料って、実は昔から木を長持ちさせるために使われてきたんですよ。古い家のお寺や神社の柱なんかは、特別な保護塗料が塗られていて、何百年も腐らずに残っていることがあります。
ちなみに、木材保護塗料は中に虫よけや防カビの薬剤が入っているため、塗るとにおいが強いことも。だから、室内でたくさん使うよりは、風通しの良い屋外に向いているんです。
DIYでウッドフェンスやデッキを自分で塗るときは、この特性を覚えておくと便利ですね!
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