
下地合板と構造用合板とは?その基本を理解しよう
建築や住宅の工事現場でよく使われる下地合板と構造用合板。名前は似ていますが、実は用途や性能に違いがあります。この記事では、
中学生でも分かる言葉を使って、それぞれの合板がどんなものか、どんな特徴があるのかを丁寧に解説していきます。これを読めば、どんな材料がどんな場面で使われているのかがスッキリ理解できますよ!
まずは下地合板について見ていきましょう。
下地合板の特徴と役割:家の「土台作り」に欠かせない存在
下地合板は、壁や床などの表面材の下に敷かれる板のことです。
名前にあるように、「下地」として使われ、上に貼る壁紙や床材を支える役割があります。材質は木の薄い板を接着剤で重ねて作られており、平らで丈夫な面を作り出します。
例えば、フローリングの下や壁の内部に使われて、仕上げ材がキレイに貼れるようにする役目を果たします。
ポイントは、構造の強度を特に求められない場合が多いこと。つまり、あくまで仕上げのための安定した土台です。
構造用合板の特徴と用途:家をがっちり支える強靭な板
対して構造用合板は、建物の力を支える構造材として使用されます。名前の通り、建物の中で強度を持つ重要な部材です。
下地合板よりも厚くて頑丈で、力がかかっても割れにくいのが特徴。
耐水性も高く、地震や風など様々な負荷に耐えるための補強に使われます。床や壁、天井の構造として、耐久性と安定性を高める大切な役割があるんです。
だからこそ、設計図にも「構造用合板を使うこと」と指定されることが多いんですよ。
下地合板と構造用合板の違いを比較表でまとめる
項目 | 下地合板 | 構造用合板 |
---|---|---|
主な用途 | 表面材の下地材 | 建物の構造部材 |
厚さ | 一般的に薄め(約6mm~12mm) | 厚く、強度がある(約12mm~28mm以上) |
耐久性・強度 | 仕上げの安定が主目的で強度は控えめ | 耐荷重や耐震性を重視し高い |
耐水性 | 通常は低め | 耐水性に優れた接着剤使用 |
価格 | 比較的安価 | やや高価 |
使用場所 | 壁や床の表層の下地 | 壁・床・屋根の構造補強 |
まとめ:用途に合わせて合板を選ぶことが大切
下地合板と構造用合板は名前や見た目は似ているけれど、「何のために使うか」が一番の違いです。
仕上げ材を取り付ける安定した土台が欲しい時は下地合板。
建物全体の強度を確保したい時は構造用合板。
間違えて使うと、建物の安全面に影響が出ることもあるので、用途と性能をしっかり理解して材料を選びましょう。
この記事が、皆さんが合板の違いを理解し、安心して家づくりやリフォームを進める助けになれば嬉しいです!
「構造用合板」が高い耐水性を持つ理由は、使われている接着剤に秘密があります。普通の木工用接着剤とは異なり、耐水性の高い特殊な接着剤で板同士を強く結びつけているため、湿気や水に強くなっています。
そのため、湿気が多い場所や屋外でも使えるんですよ。設計図に「構造用」と明記されている場合は、この強度と耐水性が求められているサイン。これが無ければ建物の安全性が損なわれてしまうこともあるので、とても重要なんです。
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