
コンプレッサーとリミッターって何?基本の違いを解説
音楽や音声を扱うときによく耳にする「コンプレッサー」と「リミッター」。どちらも音の大きさを調整する装置や機能ですが、実はその仕組みや目的は異なります。
コンプレッサーは、音が大きすぎる部分を抑えつつ、小さな音はあまり変えずに全体の音量の差を縮める役割。例えば、歌の声やギターの音を均一にして、聴きやすくするために使います。
一方、リミッターは、音が一定の大きさを超えないように強く制限する装置です。音割れを防ぐためや、音響機器が壊れないように守るために使われます。
どちらも音のダイナミクス(強弱の幅)をコントロールしますが、コンプレッサーはやわらかく調整し、リミッターは厳しく制限すると覚えておきましょう。
コンプレッサーとリミッターの仕組みと使い方の違い
コンプレッサーとリミッターの動作は似ていますが、設定の強さと目的が違います。
音量が設定した「スレッショルド(閾値)」を超えたときに動作し、コンプレッサーは比率(レシオ)で抑え方を調整します。たとえば、2:1ならスレッショルドを超えた音量の2分の1に抑えます。
一方、リミッターは非常に高い比率、たとえば10:1以上で、これ以上音が大きくならないようにカチッと制限をかけます。
使い方の例としては、コンプレッサーはボーカルや楽器の音を滑らかにし、自然な音量の均一化に最適。リミッターはマスタリングの最後に使い、録音全体の音が割れないようにガード役として使います。
コンプレッサー・リミッターの特徴比較表
まとめ:どちらも音作りに欠かせない存在
コンプレッサーとリミッターは似ているようで用途や効果が違います。
コンプレッサーは音の強弱のバランスを整え、自然に聴きやすくすることが目的。
リミッターは音が急に大きくなりすぎるのを防ぎ、音割れや機械の破損を防止するための強力なブレーキのようなもの。
音楽制作やライブ、放送などでどちらも欠かせない機械です。正しく使い分けて、自分の求めるサウンドを作りましょう!
これらの知識を知ることで、音響の世界がもっと身近で楽しくなるはずです。
コンプレッサーは音の強い部分だけでなく、全体の音量バランスも滑らかに整えてくれるんです。例えば歌声で声が大きくなったり、小さくなったりする差を小さくして、聴きやすくするのが得意。実はこの調整は音楽だけでなくポッドキャストやラジオでも多用されています。
そんなコンプレッサーの面白いところは、設定によっては音の表情をガラッと変えられるので、使い手の感性で様々な音作りができるという点。音の魔法使いとも言えますね!
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