
API仕様書とは何か?
API仕様書は、アプリケーションプログラミングインターフェース(API)を利用するためのルールや手順を書いたドキュメントです。
APIは、異なるソフトウェア同士が情報をやり取りするときの「約束事」と考えてください。API仕様書には、データの送り方、受け取り方、使える機能、エラー時の対応などが詳しく書かれています。
たとえば、スマートフォンのアプリが天気情報を取得するとき、天気を配信しているサービスのAPIを使います。その時にどうやってアクセスするかがAPI仕様書に示されています。
このように、API仕様書は開発者が効率よく機能を使えるようにするためのガイドブックと考えるとわかりやすいでしょう。
IF仕様書とは何か?
IF仕様書(インターフェース仕様書)は、システムやプログラム同士がどのようにやり取りをするかを詳細にまとめた書類です。
ここでいうインターフェースとは、2つ以上のシステムや装置が接続して情報交換を行う「接点」のことです。IF仕様書には、入力や出力の形式、データの種類、通信のタイミングなどが書かれています。
例えば、銀行の振込システムとATMが正しくつながるためにはIF仕様書が必要です。どんなデータがどういった順番で渡されるのかを決めておかないと、機械は情報を間違って受け取ってしまいます。
つまり、IF仕様書はシステム間の正確な連携を保証する設計図のようなものです。
API仕様書とIF仕様書の主な違い
両者は似ている部分もありますが、目的や役割が違います。以下の表でポイントをまとめます。
ポイント | API仕様書 | IF仕様書 |
---|---|---|
目的 | ソフトウェア機能の利用方法を説明 | システム間の通信方法とデータ交換を定義 |
対象 | 主に開発者やプログラマー | システムエンジニアやインテグレーター |
内容 | 機能、パラメータ、レスポンスの仕様 | データ形式、通信プロトコル、タイミング |
利用タイミング | APIを呼び出す際 | システム連携時の詳細設計段階 |
このようにAPI仕様書は機能を使うための説明書、IF仕様書は異なるシステム同士が正しくやり取りするための設計書と覚えておきましょう。
まとめ:初心者が知っておくべきポイント
ここまでの内容をまとめると以下の通りです。
- API仕様書はプログラムの機能を利用するためのルールブックで、操作方法やデータの送り方が書かれている。
- IF仕様書はシステム間の接続ルールを細かく決めるもので、通信の詳細やデータの形式が重要。
- 仕事ではどちらも重要で、状況に応じて使い分ける必要がある。
API仕様書とIF仕様書の違いを押さえておくと、開発やシステム連携がスムーズになります。
ぜひこの記事を参考に、自分が関わる仕事や勉強の中でそれぞれの役割を理解し活用してください。
「API」って一見難しそうに聞こえますが、実はすごく身近な存在なんです。例えばゲームの中で友達とチャットをするとき、そのデータのやり取りにもAPIが使われています。さらにAPIには「REST」や「SOAP」といった種類があって、それぞれ使い方や特徴が違うんですよ。中学生でもゲームをするなら、このAPIが裏で動いていると思うとちょっと面白いですよね。技術の世界は、こうした仕組みが積み重なっているんです。
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