
はじめに
コンピュータネットワークの世界でよく耳にする「OSI参照モデル」と「OSI基本参照モデル」。この二つは名前が似ているため混同されがちですが、実は意味や使われ方に少し違いがあります。
この記事では、中学生でも理解しやすいように両者の違いについて図解や表を使いながら、わかりやすく解説していきます。
ネットワークの基礎を学びたい人にとって役立つ内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
OSI参照モデルとは?
まずはOSI参照モデルについて説明します。OSI参照モデルは、Open Systems Interconnectionの略で、国際標準化機構(ISO)が定めたネットワーク通信の仕組みを7つの階層に分けたモデルです。
この階層ごとに異なる役割を持ち、通信機器やソフトウェアがどのように情報を送受信するかを整理しています。
- 物理層
- データリンク層
- ネットワーク層
- トランスポート層
- セッション層
- プレゼンテーション層
- アプリケーション層
OSI参照モデルはネットワーク設計やトラブルシューティングの基盤として非常に重要です。
例えば、メールを送る時はアプリケーション層から始まり、物理層まで情報が順に伝わって相手に届きます。
OSI参照モデルの役割
OSI参照モデルの最大の目的は、異なるメーカーの機器やソフトが問題なく通信できるように基準を設けることです。
これにより、ネットワーク機器がどの層で動作しているかを明確にし、互換性を保ちやすくしています。
さらに、ネットワーク障害の原因を特定しやすいというメリットもあります。例えば、通信ができない問題が物理層のケーブル断線なのか、トランスポート層の設定ミスなのかを判断しやすくなります。
OSI基本参照モデルとは?
次にOSI基本参照モデルですが、これは実はOSI参照モデルと同じ意味を持つ言葉であり、正式な名称では「OSI Basic Reference Model」と言います。
つまり「OSI参照モデル」に対して「OSI基本参照モデル」は、単に正式名称や別の呼び方として使われることが多いです。
ただし、文献によっては「基本」という言葉を入れることで、よりモデルの原理的な部分を強調しているケースもあります。
要するに、OSI基本参照モデルもOSI参照モデルと同じ7層構造で、考え方は変わりません。
名称の違いと混同しがちなポイント
簡単に言うと、「OSI参照モデル」=「OSI基本参照モデル」は同じものです。
混乱の理由は、日本語表記の違いや出版物、サイトによる表現の違いが原因です。
下記の表で違いをまとめてみましょう。
用語 | 意味 | 特徴 |
---|---|---|
OSI参照モデル | ネットワーク通信の7層構造モデル | 一般的に使われる呼称・略称 |
OSI基本参照モデル | OSI参照モデルの正式名称 | 文献や正式な場面で使われやすい |
このように、呼び方が違うだけで基本的な内容は同じです。
用途に応じて使い分ける程度の意識で問題ありません。
まとめ
・OSI参照モデルとOSI基本参照モデルは、呼び方の違いであり7階層の構造や意味は同じ
・OSI参照モデルはネットワーク通信の世界で広く使われているモデル
・OSI基本参照モデルは正式名称として使われることが多い
・どちらもネットワークの学習や設計に欠かせない重要なもの
コンピュータネットワークは複雑ですが、このOSIモデルを理解することで全体像をつかみやすくなります。
少しでも混乱がなくなり、興味をもって学習を続けてもらえたら嬉しいです。
ありがとうございました。
OSI参照モデルの7階層の中でも、「トランスポート層」は意外と知られていないけど重要な層です。
この層はデータの送受信を正確に管理し、間違いがあれば修正してくれる役割があります。
例えば、ゲームのオンライン対戦や動画視聴で遅延や途切れを防ぐために働いているんですよ。
「ただ早いだけじゃなくて、正確に届ける」という仕組みを支える縁の下の力持ちなんです。
こうした役割をイメージして理解すると、ネットワークの仕組みがもっと面白くなりますね!
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