
地図記号と地形図記号の基本的な違いとは?
地図を見るときに必ず目にするものが「記号」です。この記号には「地図記号」と「地形図記号」という2つの種類があります。
まず、地図記号とは何か?
地図記号は、公園や学校、駅、病院など、地図上に実際にある施設や建物の場所をわかりやすく示すための記号です。これらの記号は誰が見てもわかるように統一されており、色や形がそれぞれ決まっています。
一方、地形図記号は、地形の特徴や自然の要素を表現するための記号です。例えば、山のピークの高さ、谷や川の流れ、岩や崖の位置など、地形の形状を読み取るために使われます。これらは主に専門的な地形図で用いられています。
つまり、地図記号は人が作った施設を示すもの、地形図記号は自然の地形を示すものと考えればわかりやすいでしょう。
具体的な記号の違いと使われる場面
地図記号は、観光用の地図、交通案内図、街の案内図など、私たちが日常的に目にする地図に使われます。例えば、駅は丸に線路のマーク、公園は木の形のアイコン、病院は赤十字のマークなどが代表的です。
一方で、地形図記号は国土地理院が発行する詳細な地形図に多く使われています。登山や地形研究、土木作業に欠かせない情報が詰まっており、例えば等高線や岩の種類を示す記号、崖や砂地の表現などがあります。見る人が専門的な知識を持つ場合に役立ちます。
どちらも情報を簡潔に伝えるという役割は同じですが、使われる場所や目的が大きく異なるので注意が必要です。
地図記号と地形図記号の見分け方まとめ
ここで改めて違いを整理しましょう。
種類 | 表す内容 | 使用例 | 特徴 |
---|---|---|---|
地図記号 | 人が作った施設や建物 | 観光地図、交通図、住宅地図 | わかりやすく色と形がシンプル |
地形図記号 | 自然の地形や起伏 | 登山地図、国土地理院の地形図 | 専門的、詳細な地形情報を表現 |
このように使われる場面も記号の意味も異なるので、地図を見る際にはどちらの記号なのかを意識することでより正確に情報が読み取れるようになります。
初心者はまず地図記号から覚え、慣れてきたら地形図記号に挑戦すると理解が深まりおすすめです。
地形図記号の中で特に面白いのは「等高線」です。等高線は山や谷の高さの変化を曲線で表したもので、これだけで地形の立体感や勾配がわかるんです。例えば、等高線が密集している場所は急な斜面を示し、広く間が空いていると緩やかな傾斜を意味します。
登山好きな人はこの等高線を見るだけで、どこが登りやすいかがわかるので便利ですよね。実は地図を読むコツとして、この地形図記号の理解がとても重要なんです。普通の地図記号以上に自然の地形の特徴をつかむ鍵になるのが地形図記号と言えます。
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