
建物高さと最高高さって何?まずは基本を知ろう
私たちがビルや塔の高さを話すとき、よく「建物の高さ」と「最高高さ」という言葉を耳にします。これらは似ているようで、実は意味が少し違う重要な用語です。
まず、建物高さとは、建物の最も低い地面の部分から屋上や主要な構造のトップまでの高さを指します。言い換えると、階段やエレベーターの終点として認められる場所が対象です。通常はこちらが、役所の建築確認などで使われる正式な高さです。
一方、最高高さは建物のトップにあるアンテナや煙突、装飾なども含めた、一番高い部分までの高さをいいます。つまり、建物そのものの高さよりも、はるかに高くなることが多いのです。
この違いを知ることで、ニュースやパンフレットで伝わる「高さ」がどの範囲のことを示すのかイメージしやすくなります。
建物高さと最高高さの違いを具体的に理解しよう
具体例を挙げると、わかりやすくなります。
例えば、東京の有名なランドマーク、東京スカイツリーの場合、建物高さは約634メートルですが、最高高さはアンテナを含めてそのまま最高の634メートルになります。
また、ビルの場合、屋上にアンテナや排気設備があることが多く、それを含めると最高高さが建物高さよりも数メートルから十数メートルも高くなることが多いです。
表にしてその違いを見てみましょう。
項目 | 内容 | 対象範囲 |
---|---|---|
建物高さ | 地面から建築物の主要な屋上などまでの高さ | 構造本体 |
最高高さ | 建物高さに加え、アンテナ・煙突・装飾を含めた最も高い部分まで | 構造本体+附属物 |
このように建物に付随する物の高さは、場合によっては結構差があるため、報道や資料ではどちらの高さを指しているかよく確認する必要があります。
「建物高さ」と「最高高さ」の違いを知る理由と注意点
では、なぜこの違いを知ることが大切なのでしょう?
まず、建物の高さ制限は法律や都市計画によって定められており、主に建物高さ(構造本体)が規制の対象となっています。これにより建物が許可される高さの上限を超えないかチェックされます。
しかし、アンテナや塔や装飾などは制限される対象が異なる場合があり、最高高さとしてはもっと高くなることが許されるケースがあるのです。
また、災害時や航空機の通行、景観保持の観点からも最高高さが重要視されることがあります。例えば、飛行機が飛ぶ空路に近い場所では最高高さを制限されることがあり、ここでの「最高高さ」の定義が生きてきます。
だからこそ、設計者や行政は両方の高さをしっかり把握し、区別して考える必要があります。
私たちもニュースや資料を読むときに、どちらの高さのことを言っているのかに気をつけると、誤解を防げます。
例え話として、ビルの「身長」を言っているのか、「帽子までの高さ」を言っているのかをイメージするとわかりやすいでしょう。
建物の『最高高さ』にはアンテナや煙突など、本体以外の部分も含まれるのが面白いところです。実は、同じ形のビルでも装飾や設備の違いで最高高さは変わることがあり、世界記録の高さ争いにも影響します。例えば、塔の高さ競争でアンテナが高いと記録を塗り替えることもあるので、単なる建物の高さだけでなく『最高高さ』を詳しく知ると、建築の面白さがもっと増しますよ!
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