
合格実績と進学実績、まずは基本の違いを理解しよう
学校や塾のパンフレットを見ていると、「合格実績」と「進学実績」という言葉をよく目にしますよね。
どちらも生徒の進路に関する数字ですが、実は意味が異なります。
合格実績は合格した人数、進学実績は実際に入学した人数を表しています。
この違いは進路選択や塾選びの際にとても重要です。特に中学生や保護者の方にとっては、リアルな情報を知るために押さえておきたいポイントです。
合格実績とは?
合格実績は、その年にどれだけの生徒が志望校や指定校に合格したかを示す数字です。
つまり、学校や塾が指導してきた生徒がどれくらいの学校の合格通知を受け取ったかを表しています。
この数字は「合格者数」ともいい、合格した人数が多いほど、その学校や塾の指導力が高いと見られやすいです。
ただし、合格実績は必ずしも進学した人数とは一致しません。
例えば、複数の学校に合格した生徒がいる場合や、別の道に進む生徒もいるためです。
進学実績とは?
進学実績とは、実際に生徒がどの学校に入学したか、その人数を表す数字です。
合格しても進学しなければカウントされません。
進学実績は生徒の最終的な進路決定を反映しているため、よりリアルな進路状況といえます。
例えば、大手の進学校では合格実績が非常に高くても、進学実績はより正確な評価の材料になります。
また、塾などでは「どの学校への進学実績が多いか」が塾の強みをアピールするポイントにもなっています。
合格実績と進学実績の違いを表で比較しよう
なぜ違いを知ることが大切なのか?
なぜこの2つの数字の違いを理解することが重要なのでしょうか?
それは、学校や塾を選ぶ際に「宣伝に騙されないため」です。
合格実績が派手にアピールされていても、実際には進学実績が低い場合もあります。
つまり合格はできたけれど、その学校に進学しない生徒が多い可能性があります。
理由は様々ですが、本人の希望が変わったり、他の学校に進んだりすることがあるためです。
表面的な数字だけでなく、両方の実績を確認することが大切です。
まとめ
「合格実績」は合格した人数、「進学実績」は実際に入学した人数を意味します。
両者には大きな違いがあり、進路や塾選びの判断材料として正しく理解する必要があります。
この違いを知ることで、より納得のいく進路選択ができるでしょう。
ぜひ学校や塾の情報を比較するときは、合格実績だけでなく進学実績もチェックしてみてくださいね。
合格実績は『合格者数』としてだけでなく、実は生徒がどれだけ多くの学校に合格しているかという「重複合格」の実態も含まれています。例えば、1人の生徒が3校に合格すれば、その生徒は合格実績の数字には3回カウントされることになります。一方、進学実績は実際に1校にしか入学しないので、その点で数字の意味が全く違います。「合格実績=人気」ではなく、「どのくらい生徒が本当に進学しているか」がより重要な判断材料なのです。こうした細かい違いを知ることで、進路選びがより賢くなりますよね。
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