
PKIとSSLとは何か?基本を学ぼう
インターネットを安全に使うための技術として、PKI(公開鍵基盤)とSSL(Secure Sockets Layer)という言葉をよく耳にします。
まず、PKIとはネットワーク上で安全にデータをやり取りするための仕組みの一つです。PKIは公開鍵と秘密鍵という二つの鍵を使って、情報を暗号化したり、本人確認をするための技術全体を指します。
一方SSLは、パソコンやスマホとウェブサイトの間で送るデータを暗号化し、盗み見や改ざんを防ぐためのプロトコル(通信のルール)です。
PKIはその暗号化や認証の基盤技術で、SSLはその基盤技術を使って実際に安全な通信を提供するための仕組みという関係になります。
PKIとSSLの違いを分かりやすく比較する
PKIとSSLは混同されやすいですが、実は役割が大きく違います。
PKIは公開鍵暗号方式を使ったセキュリティの基盤技術で、デジタル証明書の発行や管理、認証の仕組みを含みます。例えば、あなたがネット上で安全に相手と通信できるように鍵を管理したり、相手が本物かを証明したりする役割です。
一方SSLは、そのPKIの技術を使ってユーザーとウェブサイトが安全に通信できるようにするルールです。つまり、「https://」で始まる安全なウェブサイトの接続はSSL/TLSという技術が使われています。SSLはデータを暗号化し、途中で盗聴されたり変更されたりすることを防ぐのが仕事です。
なぜPKIとSSLはセットで使われるのか?
実はSSLはPKIの技術を利用しているため両方の仕組みが協力して初めて安全な通信が実現します。
SSLで通信を暗号化するとき、送る側と受け取る側が正しい相手かを確かめる必要があります。このときPKIのデジタル証明書が役立ちます。デジタル証明書にはウェブサイトの公開鍵や運営者の情報が含まれていて、認証局(CA)という信頼できる第三者が発行しています。
ユーザーのブラウザはこの証明書をチェックして、「正しいサイトだ」と認めたらSSLでの安全な通信が始まります。つまり、PKIは認証と証明書管理、SSLはその証明書を使った暗号化通信の枠組みを提供しているのです。
このように安全な通信には両方の仕組みが欠かせません。
PKIの「公開鍵」と「秘密鍵」は、まるで秘密の宝箱の鍵みたいなものです。公開鍵は誰でも見られる鍵で、秘密鍵だけが持ち主だけの秘密。誰かが公開鍵で宝箱(データ)をロックすると、秘密鍵がないと開けられません。だから、秘密鍵は絶対に他人に渡さないことが超重要なんです!実はこの仕組みが、インターネットの安全なやり取りの土台となっています。こんなカギの仕組みを知ると、スマホやパソコンのセキュリティがより身近に感じられますよね。
前の記事: « MacとPCの違いを徹底解説!初心者でもわかる選び方ガイド
次の記事: タイムスタンプと長期署名の違いとは?わかりやすく解説! »