
扶養控除等申告書の甲乙とは何?
扶養控除等申告書には「甲」と「乙」という2つの種類があります。この書類は年末調整や所得税の計算に使われる大切な書類です。
では、甲と乙の違いは何でしょうか?簡単に言うと、自分の勤務先で年末調整をする場合は「甲」を使い、そうでない場合や複数の勤務先がある場合の2つ目以降の勤務先は「乙」を使います。
これがわかると、なぜ自分がどちらを選ぶべきかがはっきりします。次から詳しく説明していきます。
扶養控除等申告書「甲」と「乙」の役割と違い
<甲>
・主に1つ目の勤務先で年末調整を受ける人が記入。
・控除対象の扶養親族や配偶者の情報を申告する。
・年末調整の際にこれを基に所得税が計算される。
<乙>
・複数の勤務先があり、1つ目以外の勤務先に提出。
・基本的に扶養控除は受けられないが、税金の源泉徴収が適正になるよう調整するためのもの。
・年末調整は1つ目の勤務先で行う。
簡単に言うと、甲は控除をまとめて受ける人、乙は複数働く場合に正しく税金を引いてもらうためのものです。
表で見てみましょう。
項目 | 甲 | 乙 |
---|---|---|
使うタイミング | 1つ目の勤務先に提出 | 2つ目以降の勤務先に提出 |
年末調整 | 年末調整を受けられる | 年末調整を受けられない |
扶養控除 | 受けられる | 受けられない |
源泉徴収の扱い | 正しい税額で徴収 | 多めに徴収される(後で調整) |
どちらを提出すればいい?具体的なケースから考えよう
● 1つの会社でしか働いていない場合
→「甲」を出すのが一般的です。
● 複数の会社で働いている場合
・1つ目の会社には「甲」
・2つ目以降の会社には「乙」
これにより、それぞれの勤務先から正しく税金が引かれますが、扶養控除が適用されるのは「甲」の方の勤務先のみとなります。
また、自営業やアルバイト収入がある場合も「乙」の申告書が関わることがありますので、税理士や会社の総務担当に相談することがおすすめです。
まとめ:扶養控除等申告書の甲乙の違いは理解必須!
「扶養控除等申告書」の「甲」と「乙」は、会社での税金の控除を正しく受けるために重要な書類です。
どちらを提出すればいいかは、働き方や勤務先の数によって決まるので、最初にしっかり確認しましょう。
間違えて提出すると税金が多く取られる可能性もあるため、よく理解して正しいものを提出することが大切です。
わからなければ会社の人事や税務署に相談してみてくださいね。
扶養控除等申告書の「乙」って、実はちょっと損をしている気がするかもしれません。でも、実は2つ目の勤務先で「乙」を出すことで、税金を多めに払ってしまいますが、これは確定申告や年末調整で調整される仕組みになっています。だから慌てずに、全部の収入を合計したうえで節税のチャンスを逃さないようにしましょう。なんだか難しいけど、税金の世界はそうやってバランスが取れてるんですよね!