
PMPとPRINCE2とは何か?
プロジェクト管理の世界では、PMPとPRINCE2という二大資格があります。
PMP(Project Management Professional)はアメリカのPMI(Project Management Institute)が提供している資格で、世界的に認知されています。
一方、PRINCE2はイギリス発祥のプロジェクト管理手法で、特にヨーロッパやイギリスの公共部門でよく使われています。
どちらもプロジェクトを効率的に進めるための知識や技術を学べますが、その特徴やアプローチには大きな違いがあります。
この章では、PMPとPRINCE2それぞれの基本的な特徴について詳しく説明します。
PMPとPRINCE2の大きな違いは何か?
1. アプローチの違い
PMPはプロジェクトマネジメントの知識体系(PMBOK)をベースに、実務で使える幅広い管理手法を学ぶスタイルです。
PRINCE2はプロジェクトの進行を段階ごとに管理していくプロセス指向のメソッドで、明確な役割分担や手続きが特徴です。
2. 国や業界の採用状況
PMPはグローバルに通用し、特にアメリカやアジアで人気があります。
PRINCE2はイギリスを中心にヨーロッパ、そして公共部門で広く使われています。
3. 試験スタイルと難易度
PMPは知識の深さと応用力が問われる問題が多く、勉強量も多いです。
PRINCE2はプロセスや手順を理解することが大事で、英語の理解力も必要となります。
これらの違いを表にまとめました。
項目 | PMP | PRINCE2 |
---|---|---|
発祥国 | アメリカ(PMI) | イギリス |
主な使われ方 | 幅広い業種・グローバル | 公共機関・ヨーロッパ中心 |
アプローチ | 知識体系に基づく管理 | プロセス指向の手順管理 |
試験形式 | 多肢選択問題・手順理解重視 | |
難易度 | 高めの理解力と経験を必要 | プロセス理解がポイント |
PRINCE2の「プロセス指向」という考え方は、実は歴史的にイギリスの官公庁向けに開発されたことが大きく関係しています。
そのため、手順やマニュアルをしっかり守ることを求められる現場にピッタリ合っているんです。
逆に、アメリカ生まれのPMPはより柔軟で応用的な手法なので、ベンチャー企業や新しいプロジェクトにも向いています。
こうした背景を知ると、資格の違いだけでなく「なぜ使われる場所が違うのか」も理解できますよね。
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