HSBとHSLとは？色を表現する2つの方法
デジタルデザインや画像編集でよく使われる色の例え方にHSBとHSLがあります。どちらも色を3つの要素で表す方法ですが、それぞれ意味や使い方が少し異なります。
HSBは「Hue（色相）」「Saturation（彩度）」「Brightness（明度）」の略です。一方、HSLは「Hue（色相）」「Saturation（彩度）」「Lightness（輝度）」の略。色相はどちらも同じで色の種類（赤、青、緑など）を示しますが、彩度や明度、輝度の扱い方が違います。
初心者のうちは違いがわかりにくいですが、見え方や使いやすさに関わる大事なポイントなので、この違いを理解することがデザイン上達の第一歩です。
HSBの特徴と仕組み
HSBは色を「Hue（色相）」「Saturation（彩度）」「Brightness（明度）」で表します。
色相は0°から360°で色の種類を示し、赤は0°、緑は120°、青は240°などで表されます。
彩度は色の鮮やかさを示し、0%はグレー、100%は最も鮮やかな色になります。
明度は色の明るさを示し、0%は真っ黒、100%は一番明るい状態です。
HSBの明度は明るさそのままを示し、色が真っ黒に近づくほど明度が下がります。
そのため、色を暗くするときは明度を下げる操作になります。明るさの調整が直感的にしやすいのがHSBの特徴です。
HSBはペイントソフトや画像編集などでよく使われ、色の調整や色の明るさを感覚的に操作するのに便利です。
HSLの特徴と仕組み
一方、HSLは「Hue（色相）」「Saturation（彩度）」「Lightness（輝度）」で色を表します。
色相と彩度の意味はHSBと似ていますが、輝度（Lightness）は色の明るさと暗さの平均的な値として考えられています。
輝度は0%が真っ黒、50%が元の色、100%が白という考え方です。つまり、明るすぎず暗すぎずの中間が50%になります。
このため、光をプラスして色を明るくしたり、逆に暗くしたりするときには輝度値を変更します。
HSLはWebデザインなどでよく使われ、色の明るさをなめらかに調整したい時に向いています。
HSBとHSLの違いをわかりやすく比較！
下の表はHSBとHSLの主な違いをまとめたものです。
ding="8" cellspacing="0">| 要素 | HSB（明度） | HSL（輝度） |
|---|
| 色相（Hue） | 0°〜360° 同じ | 0°〜360° 同じ |
| 彩度（Saturation） | 色の鮮やかさ（0〜100%） | 色の鮮やかさ（0〜100%） |
| 明るさ / 輝度 | 明度は色の明るさ（0%=黒、100%=明るい）
明度が0になると真っ黒になる | 輝度は0%=黒、50%=元の色、100%=白
50%が中間 |
| 色の変化 | 明度をゼロにすると黒になる
色の明るさを直感的に調整しやすい | 輝度が50%で元の色
50%より上下で明るさが変わる
白や黒に近づけやすい |
able>
このように色の明るさの扱い方や、色が黒や白に変わる仕組みに違いがあります。
HSBは色の明るさを直接変えたい場合、HSLは色の明るさの中間を中心に調整したい場合に使い分けると便利です。
まとめ：どちらを使うべき？用途に合わせた選び方
HSBとHSLは似ているようで違う色の表現方法です。
・HSBは色の明るさを直感的に調整したいペイント系の作業に最適
・HSLはWebやデジタルデザインで滑らかな明るさ調整が必要な時に便利
色相と彩度の考え方は同じですが、明るさの扱いが違うので自分の作りたい色イメージや操作感に合わせて使い分けるのがコツです。
初心者でも、これらの違いを知ると色選びやデザイン全体の見た目を変える際に迷わずにすみ、より良い表現ができるようになります。
ぜひ一度それぞれの色を触って、違いを体験してみてくださいね！
ピックアップ解説色相（Hue）はHSBでもHSLでも同じ考え方ですが、実はその角度の意味もとてもおもしろいんです。例えば0度は赤ですが、ここから時計回りに進むとオレンジ、黄色、緑、青、紫と色が変わっていきます。この角度は色のスペクトルを円形にしたもの。
それぞれの色が360度の円の中でどこに位置しているかを知ると、色の組み合わせを考えるときにとても役立ちます。
つまり、色の世界は360度の“色の地図”を持っているとイメージするとわかりやすいですよ！
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