
彩度とは何か?
写真や画像編集をするときによく聞く言葉に「彩度(さいど)」があります。彩度とは、色の鮮やかさや強さを表す言葉です。色が濃く鮮やかであれば彩度が高く、色が薄くなれば彩度が低いと言えます。
彩度を上げると写真の色が鮮やかになり、見た目がぱっと明るくなることが多いです。ただし、彩度をあげすぎると色が不自然になったり、目が疲れるような写真になることもあります。
つまり、彩度は色の強さを一気に調節できる便利な機能ですが、使い方を間違えると写真の印象を悪くしてしまう可能性もあるため注意が必要です。
自然な彩度とは?
自然な彩度(しぜんなさいど)は、彩度と似ていますが、違いがあります。自然な彩度はAdobeなどの画像編集ソフトで使われる機能の名前で、色の鮮やかさを調節しながらも肌の色や目立つ色のトーンを保ち、過度な補正で不自然にならないようにする仕組みが特徴です。
たとえば、人の肌の色を強調しすぎると写真がかえって不自然に見えがちですが、自然な彩度を使うと、その部分は強調されにくく、全体の色のバランスを優しく調整してくれます。
なので、強く彩度を上げたいけど、不自然な写真にはしたくないというときに自然な彩度が役立ちます。
彩度と自然な彩度の違いのまとめ表
項目 | 彩度 | 自然な彩度 |
---|---|---|
意味 | 全体の色の鮮やかさを一律に調節 | 色の鮮やかさを調節しつつ過剰な補正を抑える |
主な特長 | 強く色を鮮やかにできるが不自然になりやすい | 自然な見た目を保ちながら色を鮮やかにする |
使用シーン | 色を強調したいとき、アート写真など | 写真全体のバランスを崩さず鮮やかにしたいとき |
主な注意点 | 使い過ぎると色が不自然、肌色が変化しやすい | やや控えめな効果のため物足りなく感じることも |
彩度と自然な彩度を使うときのポイント
彩度は強く色を変えたい場合に便利ですが、特に肌の色や人物を撮影した写真では不自然になりやすいため、注意が必要です。一方で自然な彩度は適度な彩度アップができ、写真全体のバランスを崩さずに色をより魅力的に見せられます。そのため、初心者や自然な風合いを大切にしたい場合におすすめです。
また、編集ソフトの違いによっては用語や機能の違いもありますが、基本は彩度は強調向き、自然な彩度は自然さ重視と覚えておくと操作しやすくなります。
撮影した写真を美しく仕上げるために、どちらの機能も試しながら調整してみてください。
写真編集でよく使われる「自然な彩度」ですが、この機能は肌の色を完全に守るわけではないんです。実は肌の色もわずかに調整されていて、自然すぎる仕上がりになるように計算されています。だから、完全に無傷で色を変えたくない時は少しずつ調整するのがポイント。私は最初に知らずに自然な彩度を最大にして人の顔色が変わりすぎてびっくりした経験があります。あくまで『自然に見える範囲で』色を鮮やかにする優しい機能、と思って使うと安心ですよ。
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