
基底クラスとは何か?わかりやすく説明します
プログラミングでよく使われる「基底クラス」は、ほかのクラスのもとになるクラスのことです。
たとえば、「動物」というクラスがあるとします。ここが基底クラスで、「犬」や「猫」といったクラスは動物の特徴を受け継いで作られます。
基底クラスには、共通する性質や機能をまとめて書いておくので、それを使う子どもクラス(派生クラス)が同じことを何度も書かなくていいのです。
例えるなら、基底クラスは『お手本』のようなもの。新しくクラスを作るときに基になり、便利さを増やしてくれます。
抽象クラスとは?特徴と役割を理解しよう
一方で「抽象クラス」とは、直接は使わず、そのままの形ではオブジェクトを作れないクラスのことです。
つまり、抽象クラス自体は不完全で、何かしらのルールや機能の形だけを決めて置くものです。
実際の具体的な動きを子クラスで決めることが多く、親クラスとしての役割を持ってます。
たとえば、動物という抽象クラスに「鳴く」メソッドがあるとします。何と鳴くかは分からないので、それは犬クラスや猫クラスで書きます。
このように抽象クラスは、共通の『約束事』を決めるための設計図のようなものなのです。
基底クラスと抽象クラスの違いを表でまとめてみよう
ポイント | 基底クラス | 抽象クラス |
---|---|---|
インスタンス化 | 可能(直接オブジェクトを作れる) | 不可能(そのままではオブジェクトを作れない) |
役割 | 共通の機能をまとめるクラス | 共通のルールや約束を決めるクラス |
メソッド | すべて実装されていることが多い | 未実装の(抽象)メソッドを含むことが多い |
目的 | 基本的な動作をまとめる | 派生クラスに実装を強制する |
まとめ:基底クラスと抽象クラスは使い分けが大切
プログラミングをしていく中で、基底クラスは共通の性質をまとめてコードの無駄を減らすために使います。
一方で抽象クラスは、どんな動きを必ず持たせるかといったルール作りの役割があります。
これらの違いを理解して使い分けることで、プログラムがわかりやすく、ミスも減り、メンテナンスもしやすくなります。
プログラミング初心者でもこの基本を押さえれば、さらに理解が深まるでしょう。
忘れないで欲しいのは、基底クラスは『使えるそのままの親クラス』、抽象クラスは『約束だけの親クラス』という点です。
抽象クラスの面白いところは、“約束だけ”を決める点です。たとえば、漫画で“必ず敵を倒す”というルールだけが決まっていて、具体的な戦い方は主人公ごとに自由に決められる感じです。プログラミングでも、抽象クラスはその『約束事』を親クラスで決めておき、子どもクラスがそれを守って作られます。この仕組みでコードが整理されて、後から読む人も分かりやすくなるんです。つまり、抽象クラスはプログラムのルールメーカーとして大活躍しているんですよ!
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