
heat20とは何か?
最近、住宅の性能を表す言葉として「heat20」という言葉をよく耳にします。heat20は、住宅の断熱性能を評価するための指標のひとつで、この指標を使うことで、どれだけ家が暖かく過ごしやすいかがわかります。
heat20は、快適に過ごせる住宅を目指して20℃を保つことを意味し、省エネ住宅の指標として注目されています。具体的には、断熱性能の違いを段階的に示す「断熱等級」というしくみで表されているのです。
これからheat20の断熱等級の違いについて、表を使いながらわかりやすく説明していきます。
heat20の断熱等級とは?
heat20の断熱等級は、住宅の断熱性能をレベルごとに分けたものです。断熱等級が高いほど、外の寒さや暑さが室内に伝わりにくい、つまり快適な家ということになります。
heat20では主に「G1」「G2」「G3」という3つの等級が使われています。
・G1等級:最低限の断熱性能
・G2等級:標準的な断熱性能
・G3等級:高性能な断熱性能
上にいくほど住宅の断熱性が高くなり、光熱費が抑えられるのも特徴です。
次の表で、各等級の特徴をまとめてみました。
断熱等級 | 特徴 | 外皮平均熱貫流率(W/m²K)※ |
---|---|---|
G1 | 最低限の基準。寒い地域には向かない | 1.87以下 |
G2 | 標準的な断熱。一般的な新築住宅レベル | 1.33以下 |
G3 | 高断熱性能。暖房効率や快適性が高い | 0.87以下 |
(※熱貫流率とは、外からどれだけ熱が逃げやすいかを示す数値で、値が小さいほど優れた断熱性能を表します)
断熱等級の違いが住宅に与える影響とは?
断熱等級が変わると、室内の暖かさや冷たさ、光熱費に大きな差が出ます。
高い断熱等級の家は、冬は暖かくて冷暖房の効きが良いため、電気代やガス代が節約できるのが魅力です。逆に、断熱等級が低いと外気の影響を受けやすく、寒さや暑さを感じやすいため快適性が落ちてしまいます。
また、断熱が優れていれば結露の発生も少なくなり、カビやダニの発生リスクを下げることができます。
住まいの健康にも影響するので、どの断熱等級を選ぶかはとても重要です。
熱20断熱等級の選び方と注意点
どの断熱等級を選ぶかは、住む地域の気候や予算によって変わります。
寒い地域であれば、G3レベルの高断熱が望ましいです。一方、温暖地域であればG2でも十分という場合もあります。
ただし、断熱性能は住宅の構造全体や窓の性能も関わるため、断熱等級だけで判断せず総合的に検討しましょう。
また、断熱性能が高い家は建築コストが高くなる傾向がありますが、その分長く住むなら光熱費の節約効果や快適性を考えると投資価値は十分あります。
このように、heat20の断熱等級の違いを理解し、自分の希望に合った等級を選ぶことが大切です。
heat20の断熱等級の中でも、特に「G3レベル」の断熱性能は注目です。これは外の寒さや暑さからしっかり家を守り、夏は涼しく冬は暖かい快適な環境を作ることができます。
実は、このG3の性能を実現するためには、断熱材の厚みや窓ガラスの性能だけでなく、家の隙間を減らす気密性も重要なんです。気密が悪いとせっかくの断熱材も効果が半減してしまいます。
だから、家を建てるときは断熱等級だけでなく、気密性も必ず確認しましょう。意外と知られていないポイントですが、住み心地に大きく関わってきますよ。
前の記事: « 歯列矯正と矯正歯科の違いとは?わかりやすく徹底解説!