
超音波と高周波って何?まずは基本から理解しよう
みなさんは「超音波」と「高周波」という言葉を聞いたことがありますか?どちらも音や電波の一種ですが、実は私たちの生活の中で使われる場面や意味がちょっと違うんです。
まず、超音波とは、人間の耳では聞こえない周波数が高い音波のことを指します。人間の耳が感知できる音の周波数はおよそ20Hzから20kHzまでと言われていますが、超音波はこれを超える20kHz以上の音波です。
一方、高周波は音に限らず、電気信号や電磁波などの波の周波数が高いもの全般を指します。たとえば、ラジオの電波や携帯電話の通信にも高周波が使われています。
つまり、超音波は音の一種で高周波はより広い意味で使われる波の周波数の高さを表す言葉です。
超音波と高周波の具体的な違いって?用語の意味だけじゃわかりにくいかも
ではここで、超音波と高周波の違いをより具体的に理解してみましょう。
1. 周波数の範囲の違い
超音波は音波の中で20kHz以上を指します。一般的に超音波は数十kHzから数百MHzまでの範囲で使われることが多いです。
高周波は定義が幅広く、数十kHz〜数GHz、あるいはそれ以上の周波数も含まれます。
2. 波の種類の違い
超音波はあくまでも「音波」つまり空気や水などの媒介物を通じて伝わる振動波のことです。
高周波は電気や電磁波、音波などさまざまな波の周波数が高いものを指す用語のため、電波(例:ラジオ波、マイクロ波)も含みます。
3. 用途の違い
超音波は医療での超音波検査や掃除機(関連記事:アマゾンの【コードレス 掃除機】のセール情報まとめ!【毎日更新中】)能、魚群探知機などに使われます。
高周波は無線通信や電子レンジ、放送など、多彩な分野で利用されています。
このように、超音波は高周波の一部と考えることもでき、音波に特化した言葉なのに対し、高周波は音に限らず幅広く波の周波数が高いもの全般を示す言葉です。
超音波と高周波の特徴を表で比較してみよう
これまでの内容をよりわかりやすくするため、超音波と高周波の違いを表にまとめました。
特徴 | 超音波 | 高周波 |
---|---|---|
定義 | 20kHz以上の音波 | 波の周波数が高い全般の波 |
周波数の範囲 | 約20kHz ~ 数百MHz | 数十kHz ~ 数GHz以上 |
波の種類 | 音波(空気や水中の振動波) | 音波・電波・電磁波など |
主な用途 | 超音波検査、洗浄、距離測定、魚群探知 | 無線通信、電子レンジ、放送機器、携帯電話 |
媒介物 | 伝達には空気や水など媒介物が必要 | 電波の場合は媒介物不要 |
この表からも、超音波と高周波は重なる部分があるものの、使われる分野や種類の幅に違いがあることがわかります。
例えば、医療の超音波検査は空気中や体内の音波振動を利用していますが、高周波を使った無線通信は電磁波を利用しているんですね。
超音波って、実は魚も使っているんです。イルカやコウモリが超音波を出して周りの様子を探知していることは有名ですよね。これは「エコーロケーション」と言って、高い周波数の音波が物に当たって返ってくる時間で距離を測る仕組みです。つまり、超音波は人間だけじゃなく動物たちにとっても大切な“目”の代わりになっているんですよ。
ちなみに高周波はもっと広い意味を持っていて、ラジオの電波やスマホの通信にも使われています。だから自然界と科学の両方で活躍する波なんです。
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